麻薬の常習使用が疑われている俳優のユ・アインが21日、2回目の拘束前被疑者尋問(令状実質審査)で裁判所を訪れ、お金を投げつけられる事態が発生したと、韓国メディアが報じた。
ソウル中央地方裁判所に到着したユ・アインは、取材陣に対して「長い間、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません」「今日法廷で誠実に、私ができる全ての回答を正直に申し上げます」と言い、尋問へと臨んだ。
約2時間の被疑者尋問を終え、再び報道陣の前に姿を見せたユ・アインは「証拠隠滅は事実ではありません。事実を法廷で陳述しました」と言い、検察の主張を否定。ユ・アインはこの後、京畿道(キョンギド)義王(ウィワン)市のソウル拘置所に移動し、令状審査結果を待つこととなった。拘束可否は、21日夜に決定する予定だという。
そんなユ・アインにある男性が、「保釈金に使え!」と1万ウォン、5千ウォン、1000ウォンなどの束を投げつけた。1回目の令状実質審査の際も、コーヒーボトルを投げられている。
警察は2022年、食品医薬品安全所からユ・アインが2021年から1年間、73回にわたり計4400ml以上のプロポフォールを投薬したという記録を受け、捜査に着手。2月5日、ユ・アインがアメリカから帰国した直後、尿と毛髪を採取し、国立科学捜査研究院に精密鑑定を依頼した。鑑定の結果、尿と毛髪から大麻・プロポフォール・コカイン・ケタミンなど4種の麻薬類成分が検出されている。
さらに数十回にわたり、他人名義で睡眠薬約1000錠を違法に処方させて投薬、アメリカで大麻などの麻薬類を使用した疑いが持たれている。
麻薬は体から検出されているため、成分を否定することは難しい。そのため、問題は常習投薬と証拠隠滅、犯人逃亡などの他に、重い隠匿行為があったかどうか。この部分が拘束の可否を決定し、今後の裁判でも主な争点となる見通しだ。