名は知らずとも顔を見ればわかる韓国女優 “演技力議論”に浮上したことのない希少な名バイプレーヤー

椎 美雪 椎 美雪
「私たちのブルース」ポスター(出典:tvN)
「私たちのブルース」ポスター(出典:tvN)

 どんな作品でも、主役だけでは成り立たない。それらを盛り上げるのが〝バイプレーヤー〟という存在だ。韓国ドラマファンならば、名は知らずともその顔を見れば「あ!」と思うこと間違いなし。そんな演技の手だれたちを紹介したい。

 今回取り上げたのはコ・ドゥシム。

 最近はドラマ「椿の花咲く頃」や「私たちのブルース」などで、母役や祖母役を演じたことで知られる。そんな彼女が、9月より放送予定のドラマ「きらめくスイカ」(原題)に出演することが決定した。

 同作は、音楽的才能に恵まれた青年ウンギョル(リョウン扮)が突然1995年にタイムスリップし、子ども時代の父ハ・イチャン(チェ・ヒョンウク扮)とバンドを組んで繰り広げる、ファンタジー青春ドラマ。劇中でコ・ドゥシムは、1995年のイチャン少年の祖母を演じる予定だ。大学路で下宿所を経営しながら、勉強と縁を切った孫のイチャンに、毎日頭を悩ませる。

 1951年生まれの72歳。1972年にMBCオーディションに合格し、俳優の道へ。デビュー当時から圧倒的演技力で視聴者を魅了し、一度も“演技力議論”が浮上したことのない、希少な存在と言われているそうだ。その実力で、地上波演技大賞の最多受賞者となり、加えて「百想芸術大賞」でも大賞を受賞している唯一の韓国俳優なのだ。

 こうしてさまざまな作品を通して、幅広い世代から愛されているコ・ドゥシムは、最近「真の休息を求める」旅行記、「ママの旅 コ・ドゥシムが好きだから」に出演。俳優としてではなく、人間・コ・ドゥシムとして視聴者の前に姿を見せ、さらに親近感を抱かせている。 

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