韓国最大の音源配信サービスMelon、推し活対策“ミュートストリーミング”をチャート集計から除外へ 

椎 美雪 椎 美雪
韓国の最大手音源配信サービス「Melon」ロゴ(出典:Melon SNS)
韓国の最大手音源配信サービス「Melon」ロゴ(出典:Melon SNS)

 韓国内最大規模である有料音源サービスのMelonが、10月1日0時(現地時間)より「ミュートストリーミング」(ボリュームをゼロにしたまま再生すること)をチャート集計から除外することを発表した。

 適用対象は「TOP 100」「HOT 100」をはじめ、日間、週間、月間、年間ランキングだという。

 Melonが「ミュートストリーミング」をチャートに反映しないと決定した理由の一つに、音量がゼロであるならば、それは実際に音楽を鑑賞しているとは言い難いと判断したものとみられる。

 韓国音楽コンテンツ協会によると「ミュートストリーミング」は、1週間の国内平均ストリーミング利用量の約7%以上を占めているんだとか。また、特定の国内音楽サービス企業だけに限定しても、ミュートで再生される利用量が1週間で約1億回にも上るという。

 Melonは、K-POPファンにはよく知られた音源サービスだ。国内最大規模であるMelonで1位を獲得することは、グループにとってもファンにとっても名誉とされている。そのため、ファンは推しグループの新曲を1位にするため「ミュートストリーミング」を活用し、再生回数を稼ぐことに注力していた。

 これに先立ち22日、韓国公認音楽チャートであるサークルチャート(旧ガオンチャート※)は、「全ての『ミュートストリーミング』データをチャートに反映しないシステムを、年内中に構築する」と発表。

 「ミュートストリーミング」が除外されたことで、チャートに影響が出るのか否か、10月1日以降のランキングが注視されそうだ。

※サークルチャート:2010年2月23日に発足された、韓国公認音楽チャート。国内外の主要音楽サービス社(Melon、Bugs、genie music、FLO、VIBE、Spotify、Apple Music、YouTube)のデータを収集している。

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