全日本プロレスで兄ドリー・ファンク・ジュニアとのタッグ「ザ・ファンクス」で活躍したプロレスラーのテリー・ファンクさんが死去したことが24日、分かった。79歳だった。米WWEが23日、公式サイトなどで発表した。テリーさんは2009年、WWE殿堂入りしている。
WWEは声明で「テリー・ファンクが79歳で亡くなったと知り、悲しんでいる。世界中のファンやレスラー仲間から尊敬されているテリーは、最も素晴らしいレスラーのひとりとして記憶される」と発表した。
テリーさんは1965年(昭和40)にデビュー。70年に当時の日本プロレスに初来日し、翌年には兄ドリーとのタッグでジャイアント馬場さん、アントニオ猪木さんのBI砲を破りインターナショナル・タッグ王座も獲得した。75年にNWA世界ヘビー級王座にも輝いている。
日本で熱狂的な人気を博した。77年12月15日に蔵前国技館で行われた全日本プロレスの世界オープンタッグ選手権決勝で、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ザ・シーク組に右腕をフォークでめった刺しにされながらも、果敢に立ち向かう姿はファンの感動を呼んだ。83年に現役引退したが、84年に復帰。米WCW、ECWマットや、日本のFMW、IWAジャパンでも活躍した。人気マンガ「キン肉マン」のキャラクター、テリーマンのモデルにもなった。
死因は明らかにされていないが、最近では認知症の治療を受けていると一部で報道されていた。
1983年8月31日に蔵前国技館で行われた引退試合では「フォーエバー、フォーエバー」と何度も絶叫。少年少女ファンの涙を誘った。40年後の夏。テリーさんとの本当の別れがやってきたが、テキサス・ブロンコ(テキサス魂)はファンの胸に永遠に刻まれる。