OZアカデミーの東京・後楽園ホール大会が20日に開催され、OZアカデミー認定タッグ王座選手権は王者・尾崎魔弓(54)&ジャガー横田(62)が、狐伯(22)&海樹リコ(21)を退け、初防衛に成功した。ギネス記録認定に花を添えた。
負けられなかった。大会オープニングで4・23後楽園大会での戴冠劇が「Oldest pair to win a professional tag team wrestling championship (female)」(「タッグチームプロレスリングチャンピオンシップを優勝した最高齢ペア(女性)」)として、116歳80日の年齢がギネス記録に認定されたばかり。尾崎は「ギネスを取っちゃったからには取られちゃダメ。自信につながりますね」と誇らしげに語り、ジャガーは「ダンプ松本じゃあ取れないだろう。尾崎だからこそ」と、さらなる防衛を誓った。
若手組のスピードに苦しんだが、尾崎の鎖攻撃で老かいなペースに引きずり込んだ。ジャーマン共演など見せ場を作りつつ試合を支配。最後はジャガーからヒザ爆撃の援護を受けた尾崎が17分20秒、オザキックからの片エビ固めで狐伯から3カウントを奪った。
尾崎は「心配はしなかった。相手があの二人ではね。若い子には申し訳ないけど、私とジャガーさんはまだまだプロレスを続けますから」と貫禄を漂わせれば、ジャガーは「尾崎は最高です。ずっと一目置いていた。ギネスも取れてビックリですよ」とペアへの信頼を口にした。
この日は1997年8月にJWP広島大会のリング禍で死去したプラム麻里子さんを偲び、会場に献花台を設置し、第1試合前に10カウントを捧げる「プラムの花咲くOZの国」と銘打たれた夏の恒例興行だった。
尾崎は「プラムもビックリしているでしょうね。まさかこの年で私とジャガーさんでベルトを取って、ギネス記録まで。今日は特に胸を張って、私たち頑張っているよ、と報告できます」と笑顔を見せた。ジャガーはしみじみと「いつも見守ってくれているから。喜んでくれているよ」と話していた。