自由研究にぴったり!ミステリーハンター篠原かをりオススメ 生き物ミュージアムはここだ!

篠原 かをり 篠原 かをり
セミも昆虫食ファンには人気の高い昆虫だそうです
セミも昆虫食ファンには人気の高い昆虫だそうです

記録的な暑さが続く今日この頃。

本来であれば、昆虫採集や磯遊びで生き物たちを満喫したいところですが、ここまで暑いとなかなか外に出ることも難しいですよね。そこで、この夏、注目の美術館・博物館展示をご紹介したいと思います。冷房の効いた快適な屋内で生き物を楽しむのもいいですよね。

◆「虫めづる日本の人々」(サントリー美術館 7月22日〜9月18日)

昆虫をはじめとして、蜘蛛やカエルといった小さな生き物たちは“虫”として古くから親しまれ、日本美術の中にモチーフとして取り入れられてきました。絵画の中に現れる虫を通して、古くから続く人々と虫の関係を考えてみましょう。

幅広い時代の作品が展示されていますが、執筆者は江戸時代に発達した自在置物の技法を駆使して新しい作品を生み出し続けている満田晴穂の作品が大好きなので是非本物の感動をサントリー美術館で味わってほしいなと思います。

「歴史の記録 虫譜づくりの舞台裏−栗本丹洲著『千虫譜』とその展開」(東京国立博物館 6月20日〜8月20日)

栗本丹洲の著した『千虫譜』は、日本初の昆虫図鑑だと言われています。原本は存在していないのですが、『千虫譜』を参考にして作られた虫譜や原図だと考えられる作品が展示されています。

日本で初めて昆虫図鑑を作った人ということで「江戸時代の昆虫マニア」という文脈で語られることが多い人ですが、個人的には昆虫以外の生き物の図譜の方がクオリティ高く、昆虫は愛嬌のあるものが多い印象があります。

「西アジアのいきもの」(古代オリエント博物館 7月15日〜9月10日)

この展示は西アジアでは今から1万年ほど前に家畜を飼育し始めた西アジアに焦点を当てたものです。

食糧として、移動手段として、娯楽として、人々の暮らしを支え、歴史を変えてきた生活至近の動物たちを人々はどのように捉えていたのかでしょうか。日用品や装飾の中に描かれる動物たちは物言わず雄弁です。

「昆虫最強王図鑑展」(池袋サンシャイン60てんぼうパーク 7月15日~8月15日)

執筆者が監修した『昆虫最強王図鑑』がリアル展示になりました!

図鑑に登場する昆虫たちのジオラマや生体展示と共に書籍とは違うカードのバトルが楽しめます。おすすめはクロカタゾウムシです。Mr.ゲーム&ウォッチのような可愛らしさがあると思うのでぜひ見てください!

この連載は今回が最後になります。今まで読んでくれた方々ありがとうございます!またどこかでお会いしましょう!

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