世界的人気ロックバンドのガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト・スラッシュは、故マイケル・ジャクソンさんとの仕事は本当の意味でのコラボレーションではなかったと明かした。1991年のマイケルのアルバム『デンジャラス』に参加していたが、2人のコラボが成功した秘訣は、あまり作業を近くで一緒にしなかったことだという。
スラッシュはwmmr.comに話した。「マイケルは自身の作業だけで、信じられないくらいうまくやるんだ。つまり、彼の才能があふれ出している。全身からにじみ出るんだよ。俺には自分の事のみに集中させてくれた。任せてくれた。基本的にそれだけだったよ。繰り返しになるけど事前の打ち合わせなんかなかった」
「『ギヴ・イン・トゥ・ミー』を作ったとき、スタジオに行ってマイケルと15分ほど会った。彼は夕食に行ってしまい俺はプロデューサーと仕事をして、彼の曲でギターを弾き録音を残しておいたんだ。そうしたらマイケルがそれを聴いてくれて、翌日電話がかかってきて『気に入ったよ。最高だ』って。だから、いわゆる本当のコラボじゃなくて『スラッシュ、これをやってくれ』って感じだった。そういう形の仕事だったのさ」
2009年に急性プロポフォール中毒で他界したマイケルについて、スラッシュは自由にやらしてくれたことに常に感謝しているようだ。
「90年代のあの頃は、たくさんのライブパフォーマンスなんかに発展していった。マイケルは、俺のことを理解してくれていて、やりたいようにやらせてくれたんだと思う。一緒に仕事ができて嬉しかったし、マイケルは素晴らしい才能の持ち主だったから、もし彼が俺を誰かのスタイルに合わせるよう強要したなら、おそらく一緒にやろうと思わなかっただろうし、実現もしなかっただろうな」