元体操選手で「筋肉番付」「マッスルミュージカル」などでも活躍した池谷直樹が2日配信のYouTubeチャンネル「街録ch~あなたの人生、教えて下さい~」で、「筋肉番付」では「嘘ばっかり言っていた」と明かした。
体操選手を引退し、兄の池谷幸雄のあとを追い、芸能界入りしたが、うまくいかなかったという。「3年間、パチンコ屋さんでバイトしていた」という池谷。イッキに浮上するきっかけは、1999年、TBS「筋肉番付」の特番「最強の男は誰だ!壮絶筋肉バトル!!スポーツマンNo.1決定戦」に出演したことだった。
同番組のスーパースターは、俳優のケイン・コスギ。当初、池谷は「番組の裏で、ケインに跳び箱を教えていた」と話す。MONSTER BOX(跳び箱)世界記録でケインが22段を飛び、2大会連続で優勝。「そうなると番組が面白くなくなるじゃん。みんな、15、16段で終わるのに。敵がいなくなるわけだから」という池谷。白羽の矢が立った。
そこで、ケインを破り、23段を達成。総合優勝も果たし、2人のライバル対決が始まる。「あいつがヒーローで、俺が悪役みたいな感じで番組の構成がつくられた」という。
「常にビッグマウスだね。思ってないことをずっと言っていた。番組が言ってほしいことを自己演出していた。弱気のこと言っても使ってくれないんだもん」とヒールに徹するコメントを自ら演出した。
「ほとんど嘘言っていたね。ケインに絶対負けると思っても、『負けるわけないじゃないですか。あんなもんケチョンケチョンにしてやりますよ』と言ってたけど、カメラ止まった瞬間、勝てるわけないやろ、って言ってた」と苦笑した。
自身の性格を「基本、あんまり強気なこと言う性格じゃない平和主義者」と語る池谷。悪役を演じたことで「今だったらすげえバズってるでしょうね。誹謗(ひぼう)中傷の嵐だと思うよ」と話した。ディレクターからは「おまえ、刺されんなよ」と心配されたとも明かした。