がん闘病の末、2021年に80歳で亡くなったザ・ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツさんの貴重な馬のコレクションが新しい飼い主の元へ移されたという。チャーリーは、2022年12月に84歳で亡くなった妻のシャーリー・アン・シェパードさんとともに、デヴォン北部でハルストン・マナーという世界有数の厩舎をひっそりと経営していた。
チャーリーの代理人がデイリー・メール紙に語ったところによると、夫妻が他界して以降はそこにいる200頭の馬のほとんどが新しい飼い主の元へと移されたそうだ。「シャーリーが望んだことです。彼女は馬たちのことを常に最優先にしていました」。
チャーリーとシャーリーの死後、厩舎は娘のセラフィーナに引き継がれた。厩舎の馬を手放したことについて友人の1人が同紙「彼女は馬と厩舎の仕事を愛していますが、両親のことを思い出すのが辛すぎるのです」と語った。
ポーランド産のアラブ馬が多くを占めていたため、そのコレクションは数億円から数十億円の価値があると言われている。馬の数は一時期250頭以上に増え、有名なプライド・オブ・ポーランドという馬のオークションの常連だった夫妻は、2009年には、ピンタという馬を70万7000ドル(約9970万円)で購入していた。
ヨーロッパ・アラブ馬組織会議はチャーリーの死後に「我々は、アラブ馬の世界における歴史の一部ともなった、情熱的なアラブ馬愛好家だったブリーダー夫婦を失いました」とコメントしていた。