安納サオリ、ジュリアと流血ドローに「ダサッ」 場外乱戦仕掛け「グチャグチャにしたかった」5★STAR GP開幕

山本 鋼平 山本 鋼平
「5★STAR GP 2023」ブルー・スターズ公式リーグ戦で激突した安納サオリ、ジュリア=大田区総合体育館 ©STARDOM
「5★STAR GP 2023」ブルー・スターズ公式リーグ戦で激突した安納サオリ、ジュリア=大田区総合体育館 ©STARDOM

 女子プロレス、スターダムの大田区総合体育館大会が23日に行われ、シングル最強決定リーグ戦「5★STAR GP 2023」が開幕。初出場初優勝を目指す〝絶対不屈彼女〟安納サオリは、ブルー・スターズ初戦で昨年覇者の〝お騒がせ女〟ジュリアと激突。時間切れ引き分けに終わり、両者が1ポイントを手にした。

 激闘を終えた安納が、バックステージで床に腰を落とすと右のこめかみから頬にかけて再び血が流れ落ちた。試合で頭部を負傷した。「ジュリアの生意気で変なところがやっぱり好き。4年2日ぶりのシングル。もちろん彼女は今、誰もが知っている存在で、私はまだ知られていないかもしれないけど、私は私で輝いてきた自信がある。きょう、4年たった私たちをぶつけ合えてドローですよ…ダサッ」と吐き捨てた。

 落下が続く、危険な15分だった。関節を狙い合うクラシカルな立ち上がりから入場花道での場外戦に移行。安納が約1メートル高さから客席に、ジュリアをフィッシャーマンズスープレックスで投げ捨てた。客席をなぎ倒しながらヒートアップ。ジュリアには長机ごと破壊するツームストンドライバーを許し、大ダメージを負った。

 リングに戻ると打撃戦で意地を張り合い、コーナーポストから安納がフランケンシュタイナーを繰り出せば、ジュリアは同様にダブルアームスープレックスを敢行。最後はジュリアが急角度のグロリアスドライバーなどラッシュを仕掛けたところで、引き分けを告げるゴングが鳴り響いた。

 流血、生傷を気にせず、バックヤードで安納は自分と向き合った。「グチャグチャにしたかった。ふたりで会場と一緒になってグチャグチャにしたかった」。場外戦を仕掛けた理由を語った。2カ月間続く長丁場の開幕戦。消耗が懸念される。「飛ばしすぎ?じゃあ、いつ飛ばすんですか。5★STAR初出場、(スターダムに)所蔵していない立場でも優勝を狙っている。毎試合全開させていかないと。全員が優勝を狙っているから、それ以上のものを出していくだけ」と決意を語った。

 ジュリアのデビュー直後、19年7月のアクトレスガールズでの王座戦に続く一騎打ち。対ジュリア3連勝は逃したものの、会場を熱くしたことは間違いない。安納は「皆が過酷だと言う5★STARをずっと見てきたし、ずっと出たかったからね。これから戦いたかった選手が待っていると思うとワクワクしますね。次は絶対こんな結果出さへん」とキッパリ。初出場初優勝、団体非所属での栄冠。ともに史上初となる偉業に向け、血に染まった顔の瞳を輝かせた。

 今大会はレッドスターズ、ブルースターズの2組、各10選手がリーグ戦に出場。9・30横浜武道館大会で優勝決定戦が行われる。

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