韓国のケーブルチャンネルで、異例のヒットを放ったドラマ「悪霊狩猟団: カウンターズ」で主演を務め、一躍「次世代スター」としてその名を広めた俳優のチョ・ビョンギュが「悪霊狩猟団: カウンターズ2:カウンターパンチ」シーズン2の放送を間近に控え、過去のいじめ加害者疑惑について沈黙を破った。
韓国メディアのテンアジアは、チョ・ビョンギュはニュージーランドで自身の校内暴力疑惑を提起した人物が、海外在住を理由に召喚調査に応じないため、チョ・ビョンギュ自身が約12億ウォン(約1億2000万円)を負担してでも、直接ニュージーランドへ行き、民事訴訟を進めるために関連内容を調べたことがあると伝えた。
2015年にドラマ「恋するジェネレーション」でデビューしたチョ・ビョンギュは、「SKYキャッスル」「ストーブリーグ」などに出演後、「悪霊狩猟団: カウンターズ」で主役の座を射止める。放送後、賞レース候補に挙がると思われた直後、ある人物が留学先のニュージーランドで「16歳の時、チョ・ビョンギュから罵声を浴びせられ、暴力を受けた」と主張。
この当時、チョ・ビョンギュは自身のSNSで「やっていないことを、一体どうやって証明すればいいのだろうか。言い表すことができない。精神的な被害? 暴露記事が流れた後、外出する時は地面だけを見て歩き、数週間、眠りが何なのか分からずに生活した」と憤りを表明した。
しかし以降も校内暴力疑惑が提起され続けたチョ・ビョンギュは、名誉回復と冤罪(えんざい)を晴らすために暴露者に対して刑事告訴に踏み切る。しかし現在も、該当人物が海外在住を理由に調査を拒否している状態だ。そして事態が停滞したまま、2年の年月が流れている。
チョ・ビョンギュ側が、ニュージーランドでの訴訟関連を調べた結果、弁護士を選任して最終判決まで受ける場合、予想される選任費用は約6億ウォン(約6000万円)程度だった(被疑者も同様、6億ウォン程度を支払わなければならないという)。実際、ニュージーランドは韓国に比べて訴訟手続きが非常に長く、弁護士選任費用が非常に高い。
費用は膨大だが、チョ・ビョンギュは「それでも悔しさを晴らしたかった」とし、そのため被疑者の弁護士選任費用を負担してでも、今回の問題を終わらせたかったと伝えた。
所属事務所のBHエンターテインメントは「最終的に現地での訴訟は行わないことになった」と発表。また「予想費用が約12億ウォンと報じられているが、これは明確な金額ではない」と明かしている。
「悪霊狩猟団: カウンターズ2:カウンターパンチ」は、7月29日より放送がスタート、日本でも同日よりNetflixで視聴開始となる。