蝶好きにはたまらない!間近で触れ合えるカフェ&ギャラリーが芦屋に誕生 最大300頭が飛び交う

中江 寿 中江 寿

 蝶が年中飛び交うカフェ&ギャラリー「てふてふ」が20日に兵庫県・芦屋市にオープンするのを前に19日、メディア内覧会が行われた。

 場所は閑静な住宅街の一角。オーナーの白木克典氏(58)にとっては念願の開業だ。子どもの頃に蝶の美しさにほれてしまい、本業の建設業の傍ら、趣味で2012年に蝶の保護団体を仲間内で立ち上げ、蝶の保護や育成に携わってきた。「いつかは温室で蝶を飛ばせたら」と思い描いていたが、維持するためにはお金がかかる。それならカフェを運営しながら、蝶の魅力を感じてもらおうと一念発起した。

 店内ではタマゴ→幼虫→さなぎ→成虫とサイクルで飼育されている。一画に設けた年中温室の2カ所のテラスでは、ナミアゲハなどなじみのあるものから、オオゴマダラなどレアなものまで約10種、最大300頭が飛び交う。蝶の寿命は羽化して2週間。現在、成虫が60頭、さなぎが70~80頭、幼虫が200頭、花や植物に産み付けられたタマゴは無数ある。

 カフェのコーナーではコーヒーやスイーツを楽しみながら、蝶の羽ばたく様子をガラス越しに見ることができるが、テラスでは蝶と触れ合うことも可能だ。人間を怖がることはなく、手に止まってくれることも。さなぎも間近にあり、目の前で羽化する場面に立ち合えるかもしれない。

 テラスで過ごすときに気になるのが、ドリンクやスイーツに異物が入らないかだろう。飛び交う蝶から何か落ちてくるのでは…と落ち着かない人もいるのでは。店側は対策としてドリンクなどにかぶせるパラソルを用意。それでも気になるのなら、カフェからガラス越しに観察するのがオススメだ。

 記者もいつ以来か忘れたが、久しぶりに生でアゲハ蝶を見た。飛び交う姿はもちろん、羽を休める姿を見つめていると、子どもの頃に虫捕り網を持って、蝶を追いかけていたころを思い出した。白木オーナーは「僕にとっては天国ですね。チョウチョが好きな人はもちろん、興味のない人にも来てもらって、好きな人が増えてくれたら」とアピールした。

 また、社会貢献活動の一環として、障がい者が描いた蝶のアート作品を展示・販売。売上は全額作者に還元し、障がい者の社会参加や情報発信を応援している。詳しくはカフェ&ギャラリー「てふてふ」ホームページで。

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