深夜の暗い室内で撮影したにもかかわらず、優雅な朝食に見える〝奇跡の1枚〟がツイッターで話題を呼んでいる。
フリーランスのフォトグラファー・髙田鴻平(29)氏が9日、「こう撮るとこうなるシリーズ」とつづり、マグロ丼が写ったものと、その撮影風景の写真を自身のアカウントに投稿。食卓に並ぶおいしそうな漬けマグロ丼。カーテン越しに〝朝の陽の光〟が当たり、優雅な朝食を連想させている...が実はこれ、深夜の午前2時30分ごろ、消灯した室内で撮影した1枚。カーテンレースの外から撮影用の照明を当て、朝食の光景を再現した。
クオリティーの高さから投稿は、14日までで2.1万超のリツイート、15.7万超の「いいね」を獲得する大反響となった。ユーザーからは「うそでしょ!?」「どう見ても優雅な朝飯」「天才」「えぇー 写真ってすげえ」「夜中の2時なんですか??えええ」など、驚きや称賛の声が集まった。
カーテンから漏れる光が映えるよう角度や配置を工夫した。髙田氏は「1枚の写真ができる過程を端的に見せたいなと思って投稿しました。他業種でもまねして投稿してくれる方が増えればうれしいなと思っています」と語った。
投稿した写真の撮影風景を明かす「こう撮るとこうなるシリーズ」は、2年以上前から始めた。「海外のフォトグラファーさんたちが昔からやっていたのを見て学んだ側面も大きいので、自分も還元しようと思って載せ始めました」ときっかけを話した髙田氏。以後、定期的に投稿し、撮影技術を無償で広めている。
反響の大きさについて、髙田氏は「『そんなに伸びる内容か…?』というのが正直な感想です」と驚きつつ、「見てくださった方々にはとても感謝しております」と語った。