政治家女子48党の代表権をめぐり立花孝志氏(55)、斉藤健一郎参院議員(42)らと対立する大津綾香氏(30)が12日、報道各社を通じ、立花氏側が運営する政治家女子48党の公式ウェブサイトやYouTubeチャンネル、ツイッターなどSNSで党名を冠したアカウントに対し、ウェブサイトの閉鎖と党名使用の差止請求を行うと表明した。
自身が党首であると主張する大津氏は書面で、立花氏と斉藤氏が同党の名称を冠したウェブサイト等を運営し「党員をはじめ、広く社会に誤認と混乱を生み出す虚偽の情報を発信することで、党の健全な運営を阻害しています」とした。
立花氏らが、同党の登記、運営実態と違う情報を掲示しているとして「党の信用を毀損(きそん)する行為は、刑法第233条の偽計業務妨害などにあたると考えられる」と指摘。立花氏と斉藤氏に対し、党の名称を用いたウェブサイト等を閉鎖するよう警告した。
大津氏は「本党の名称の不正使用が是正されない場合には、法的手続きを開始することも併せて通知することと致しております」と強調した。
政治家女子48党の「公式」ウェブサイトをめぐり大津氏側は、参院のホームページに掲載されている同党ホームページのリンクが、大津氏側が公開されているホームページのリンクではないとして参院広報課に是正を求めていた。
斉藤氏は10日の声明で、参院広報課がリンクの修正に応じなかったことを明かし「議員から変更の意向がないものに関しては取り扱わない趣旨の回答がなされました」と説明。「大津氏側のSNS等での論じるに値しないアピールには取り合わず、裁判等を通じて対処してまいります」と報告していた。