活動再開の水道橋博士、うつ病による議員辞職の詳細を説明「死んでわびたい気持ちに」 勉強の意欲にも「限界を感じた」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
当選確実を受け会見に臨む水道橋博士
当選確実を受け会見に臨む水道橋博士

 うつ病を公表して参議院議員を辞職し、休業していたタレントの水道橋博士が10日、自身の公式YouTubeチャンネルを更新。約10カ月ぶりの肉声で近況を伝え、議員辞職の経緯なども明かした。

 動画では映画評論家の町山智浩氏とのリモート対談を実施。体調については「元気は元気なんですけど、人としゃべり慣れてないんですよね」とし、「YouTubeは10、11カ月ぶりで、その間は人と会ってないんで」と明かした。

 昨年7月の参院選にれいわ新選組から出馬して当選したが、11月に議員辞職したことにも言及。「合わせる顔がないぐらい申し訳なくて…。有権者の皆さんにも申し訳ないですし、支持者の方、れいわ新選組に投票して下さった方、また僕の比例に名前を書いて下さった方もそうですし、選挙とか、民主主義に関わることをされてる方にも、病気とは言え、申し訳ないことになり」と謝罪した。

 さらに「病気で辞めることになったので、公式に発言できてなくさまざまな事情についても説明してないし、僕自身には説明責任があると思ってるんですね。病気ってことで、わりとアンタッチャブルになっていく。デリケートな問題だろうってことで、皆さんも声をかけづらい状況がある」と思いを吐露。その状況で歳費を受け取り続けることはできなかったとし、「皆さん、本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 うつ病となった経緯については「各委員会が始まるところで僕も、質問の時間も取られていたんですが、その時に割と精神的に追い詰められて、脳の容量オーバーみたいになった」と説明。「これ以上できないなって思ったのは、死んでわびたいぐらいの気持ちになった」と赤裸々に語った。

 その上で「国会に行って分かりますけど、国会議員、あの席に長時間座ってるというのはなかなかの難行ですよ」とジョークも。また、れいわ新選組の国会議員が少ないため、多くの委員会を兼務しなければならなかったと明かし、「政策秘書と意思疎通もあまりできてなくて、孤立化した。自分でやらなきゃ行けないことがわからなくなった」と告白。「例えば、沖縄・北方問題の特別委員会理事会なんかで、日本の島しょ部における一般的な施設に関する条例などがあるわけですよ。それの改定案についてなんかを、1時間ぐらい官僚にレクされるんですけど、何の話をしてるかがまったくわかんないんですよね。『今、俺は何をやってるんだろう』と思っちゃうんですよ」と正直な思いを語った。

 続けて「俺は60(歳)で、今からこれを勉強して…っていう感じに、40代だったらなったかなと思うんですけど、自分に与えられたものでどんなに興味が無いことでも、それは学習し、とにかくこれはミッションなんだ、やるべきなんだという風に思ったでしょうね。そういうのもちょっと限界を感じたな」と、議員の職務自体の負担が大きすぎたことも吐露した。

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