Netflix大ヒット韓国ドラマ「社内お見合い」に出演し、<眼鏡キス>で話題となった俳優キム・ミンギュの1年ぶりとなる来日ファンミーティングが、7月7日に山野ホールで開催された。
オープニング映像が終わると、手を振りながらキム・ミンギュが登場。と同時に、会場では大きな歓声が鳴り響いた。
キム・ミンギュが笑顔で「皆さんこんにちは、キム・ミンギュです」と日本語であいさつ。「皆さんと会える日を楽しみにしていました。今日一緒に、楽しい時間を過ごしましょう」と言うと、割れんばかりの拍手が起こった。
MCの古家正亨氏が登場し、さっそくトークを開始。昨年5月に、日本で初めてのファンイベントを開催したキム・ミンギュは、当時を振り返りながら「あの時はすっごく緊張しました。でもファンの皆さんと一緒に過ごした時間が、一瞬で終わったような気がします。今日も時間の限り楽しもうと思っていて、今緊張しないように頑張っています」と笑わせた。
多忙の日々を過ごす中、6月には韓国でもファンイベントを実施したという。「日本をはじめ、海外からもファンの方が来てくださって、良い時間を過ごしました。皆さんと直接会うたびに『演技をもっと頑張ろう』と感じます。お会いするとたくさんのエネルギーがもらえるんです」と話し、この日来場していたファンの中からも「行ったよー!」という声が上がった。
そして日本に来たら「絶対に食べたいもの」があるそうで…。
「僕は『一蘭』のラーメン大好きで、自分でも買って帰るし、友人が日本に行くと聞けば頼んで買ってきてもらうくらい好きでなんです」と言い「明日、一蘭へ食べに行きます」と笑顔を見せた。
ここからは、ファンとコミュニケーションを取りながら楽しむコーナーへ。まずは「ミンギュってどんな人?」と題し、韓国の「ウィキペディア」で彼のページを見ながら、書かれているものが真実かどうかを検証することに。
生年月日から始まり、名前の由来、猫が大好きで3匹飼っていること、相当な負けず嫌い…などと画面に映し出されたのだが、穏やかな顔からは「負けず嫌い」な一面は想像もつかない。すると古家氏が「僕とじゃんけんしましょう」と言い、見事キム・ミンギュが勝利。古家氏は「勝った瞬間の笑顔が、見事に負けず嫌いを表現していました(笑)」とファンへ報告するのだった。
幼少期はどんな子どもだったかを聞かれると「すごくいたずらっ子でした。先生にしょっちゅう怒られてて。そういう子、クラスに必ず一人はいますよね? まさに僕がその子でした(笑)。そして勉強は好きじゃなかったです(笑)」と明かす。
また、中学と高校の第2外国語は日本語だったと言い、マスターしようと相当頑張ったという。「カタカタを何度も書いて覚えて、ようやく最後まで終わった!と思ったら、ひらがなが現れました(笑)。あまりの多さにすごくつらくなって、僕の歩むべき道は違うなと思いました」と苦笑い。
現在は日本の歌や作品を見ると言い、特にアニメが大好きだと告白。「鬼滅の刃」「ONE PIECE」「キングダム」が特に好きだそうで、友人との会話でもセリフを使うことがあると言い、ファンを驚かせた。
今回特別に、キム・ミンギュの手相の写真を見ながら占い師に運勢を見てもらったと言い、その結果が発表される。「頭の回転が良い」「駆け引き上手」「表現力にたけている」「今年はこれまでと違う魅力が披露できるチャンス」などの結果には、とても満足そうだ。
次に「ミンギュのすべてを知りたい!」というコーナーでは、ファンから事前に募集した質問をランダムに選び、その質問者の前で本人が直接回答してくれるという、コロナ禍が一段落を見せたからこそのコンテンツにファンは歓喜した。幸運にも選ばれたファンはキム・ミンギュを前に感激の表情を見せる。キム・ミンギュもファンの目をしっかり見つめながら会話し、最後にはハグのサービスも!
選ばれた質問者から、次の質問者の座席までキム・ミンギュはゆっくりと歩き、手を振りながら笑顔を見せる。残念ながら選ばれなかったファンも、彼を間近に見られてうれしそうだ。
質問コーナーを終え、壇上に戻ってきたキム・ミンギュは、突然緊張の面持ちとなる。「今、準備してきたものを後悔しています」と言い、古家氏いわく「楽屋でずっと練習されているのが聞こえてきました」とエピソードを伝えた。そして「歌を準備してきたんです。歌詞を読んだ時に、僕とファンの皆さんの互いの事のような気がして選びました」と明かし「自宅で歌った時はうまくできたんですけど、リハーサルしたら…大変です」「2カ月かけて歌詞を覚えたんですけど、ちょっと無理でした(苦笑)なので、優しい気持ちで聞いてください」と言い、ファンは拍手で答える。
その歌は優里の「ベテルギウス」だ。とても優しい声で、語りかけるように歌唱。そんなキム・ミンギュの姿を、ファンは穏やかに見守りながら耳を傾けていた。
一度退場し、後半戦はピンクのシャツに衣装チェンジ。普段着るものにこだわりはあるか聞かれると「ほとんどがトレーニングスタイルで、ジャージが好きです」と明かした。
次のコーナーでは、出されたお題に対して「あ」の一言だけで演じてもらうというもの。「忘れ物を思い出した時の<あ>」「昔の彼女とばったり出会った時の<あ>」「クリスマスの夜、雪が降ってきた時の<あ>」と出され、少し笑いそうになりながらも、見事すべてのお題をクリアするのだった。
「あなたのハートにストライク!ラブLOVEストラックアウト」というゲームコーナーでは、1~9までファンと一緒に行うミッションが書かれており、抽選で選ばれたファン3人がキム・ミンギュとその数字に書かれたものを実行するというもの。どれもファンがうらやむものばかりだ。3人のファンは、それぞれがリクエストした「手をつないで散歩」「壁ドン」「ドラマの名セリフを目の前で聞く」を見事かなえることとなった。
残念ながらお別れの時間が近づいてくると、突然会場の明かりが暗くなり、画面にはキム・ミンギュへファンからサプライズ動画が流れる。キム・ミンギュはうれしそうに、見逃すまいと映像の文字を追っている。
映像が終わり、場内が明るくなるとファンはプラカードを掲げている。そこにはハングルで「運命の日に輝く空間 私たちの<彦星>ミンギュさんとともに」と書かれていた。これを見たキム・ミンギュは感激の様相で「こんなすてきなものまで準備してくださって…今の気分は、言葉では表現できないです。感謝の思いがありますし、ファンの皆さんと空間をともにできることがありがたくて、本当に到底表現できない気持ちをいつも感じています。でもきっと、僕のこの思いを皆さんは感じてくれてると思います。そうですよね?」と尋ねると、静かな拍手に包まれた。
1年ぶりとなったファンイベントを振り返り「とても楽しかったです。皆さんと再会できて、愛してくださって…。いつも皆さんが遠くから愛情を贈ってくれていることを忘れません」「皆さんからの愛に応えるには、僕は良い作品で良い役を演じるしかありません。時間はかかりますが、またそのようにしてお答えしたいですし、また必ず日本でお会いしたいです」と感謝の思いを口にした。
そして自身が主役を務めたドラマ「聖なるアイドル」のOST「Suddenly」を熱唱。
最後は日本語で「今日、来てくださって本当にありがとうございます、必ずまた会いましょう!」と言い、目に涙を浮かべながら舞台を降りるのだった。