ミュージシャンのノエル・ギャラガー(56)は、オアシス時代に弟のリアム・ギャラガー(50)の頭に靴を投げつけたギグの観客を「完全に消滅」させようと企んだことを振り返っている。
ステージ上のアーティストに向かって物が投げ込まれる事件が増えている中、同バンドのギタリストでメインのソングライターだったノエルは、現在は疎遠となっている弟リアムと一緒に、ギグの終わりに靴を片方だけ履いた人間が会場から出てくるのを待って、仕返しをする準備をしていたそうだ。
BBCの『リール・ストーリーズ』でノエルはこう語った。「あるギグで、誰かがリアムの頭に靴を投げてきたのを覚えている。リアムはその靴を持っていて、僕らはステージを降りた後、その男が靴を片方だけはいて通り過ぎるのを入り口で待っていたんだ。俺たちはその人間を完全に消滅させるつもりだった」
ステージ上に投げられたもので目や鼻を負傷し、身を守るためによくサングラスをかけていたというノエルは、「ほぼすべてのギグが、観客との喧嘩や乱闘になった。半年ほどサングラスをかけていたが、それはいつも目があざで黒くなったり鼻が潰れたりしていたからだったんだ」「ニューカッスルのある夜、ラジオで生中継されていたんだけど、誰かがステージに上がってきて僕を襲ったんだ。僕はそいつをギターで殴ったよ」
ノエルとリアムは、2009年のフランスでの最後のコンサートの舞台裏で兄弟げんかをして解散して以来口をきいておらず、2人が兄弟でなければ仲良くなっていただろうと語っている。「オアシスの中で、俺たち全員が仲良くしていた時期なんてなかった。自分は一番最後に入ったんだけど、初日に『あのドラマーは辞めなきゃダメだ、あいつはバカだ』って思ったのを覚えてる」「リアムが弟じゃなかったら、もっと仲良くなれたかもしれない。僕とリアムが兄弟だったからこそ、他の誰も言えないようなことを言い合えたんだ。でも、彼に腕を回して『こうしたらどうだ、ああしたらどうだ』とは決して言わないよ。そういう理詰めで話せるタイプの奴じゃないからね」