映画『アクアマン』などで知られる女優アンバー・ハード(37)が、元夫ジョニー・デップとの名誉毀損裁判から1年以上が経過した今、「今はただ、石を投げつけられたくない」と心境を語った。昨年大きな話題となった法廷闘争以来、初の出演映画となる『イン・ザ・ファイヤー』のプレミア上映が行われた第69回タオルミーナ映画祭に出席。女優として尊重されることを望みつつ、ジョニーとの泥沼劇にばかりスポットライトが浴びていることに不満を見せた。
アンバーはデッドラインにこう語った。「自分の口から出る言葉の大部分は、自分でコントロールしている」「私がコントロールできないのは、このプロジェクトに対する私のプライドと、この映画に注ぎ込んだすべてのものが、他のことで覆われてしまうこと。私の周囲で話をでっち上げられることについてはコントロール不可と学ばなければならなかったのは、大変だった。それは、おそらくこの先、ありがたい恩恵として感謝することになるかもしれない」「今はただ、石を投げつけられたくない」「私は女優なの。映画をサポートするためにここにいる。それは訴えられることではないわ」
また、アンバーは私生活の荒波によってキャリアが損なわれるべきでないと主張。「それだけで十分よ。経験してきたこと、生きてきたことは、キャリアにはまったく関係ないわ。私のキャリアを止めることもない。だからこの映画の話をしましょう」と続けた。
アンバーが2018年にドメスティック・バイオレンスの被害者として書いた論説を巡り、昨年6週間に渡り行われた裁判では、最終的にジョニー側が3件全てで勝訴し1035万ドル(約14億円)の損害賠償を認められた一方、アンバー側は反訴3件の内1件で勝訴し、200万ドル(約2億8000万円)の損害賠償が認められていた。