埼玉県知事、県営プールでの水着撮影会一律中止を一転、撤回指示 損害賠償には触れず反発の声も

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
画像はイメージです(hallucion_7/stock.adobe.com)
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 埼玉県営公園のプールが、グラビアアイドルらの水着撮影会への会場貸し出しを一律で許可しないことを決定した問題で、同県の大野元裕知事が11日、自身の公式ツイッターを更新。一部の貸し出し中止を撤回する指示を出したことを明らかにした。

 大野知事はツイッターで「県営プールでの水着撮影会について経緯と状況についてご報告します」とし、6月8日に公園緑地協会から埼玉県に、越谷市のしらこばと公演で6月に開催予定だった撮影会の事業者が、昨年12月に同公園が行った基準策定後に開催したイベントで違反があったことから「6月の開催中止を求めることと、今後の水着撮影会は全て中止を申し入れること」の報告があったことを明かした。

 一方で「川越水上公園では同様のルールがなく、しらこばと公園が中止要請をした3者のうち1者については、詳細許可条件提示後に開催されたイベントでの違反が確認されなかった旨の報告を受けました」と説明。その上で「このことから、県として水着撮影については●明確な許可条件が定められていない施設において、他の施設の条件を当てはめイベントを中止させること●条件策定後に違反が認められない者に対し中止させることは適切ではない旨伝えるとともに、しらこばと公園の1者と川越水上公園の3者の中止要請を撤回すべき旨を指導しました」と、撤回を表明した。また、その他の県営プールに関しても「今後の水着撮影会の開催の在り方等については意見も募りながら、専門家を交えた検討を協会に依頼しました」と対応を発表した。

 この件に関しては、日本共産党埼玉県議会議員団が8日に、都市公園法第1条に反するとして県営公園における「水着撮影会」の中止を求める申し入れを行ったことを公表。同党への批判の声も上がった。川越水上公園の関係者はよろず~ニュースの取材に「共産党の申し入れがまったく影響していないわけではないが、それを受けて直接決定したわけではない」と回答していたが、大野知事は「埼玉県、公園緑地協会として特定の政治団体等の意見に左右された事実はございません」と釈明した。

 一連の動きに、グラビア界からは反対の声が続発。グラビアアイドルの森咲智美、RaMu、枝窪純子、東雲うみ、女優・月島さくら、稲森美優らが相次いで批判していた。大野知事は開催直前に中止となったことへの損害賠償については触れなかったため、月島は12日、自身のツイッターで「一つの撮影会で最低一千万ほどの被害とニュースに出ていました。それらの補償を埼玉県はすべきです」と指摘した。

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