政治家女子48党の代表権をめぐる対立で、大津綾香氏(30)と争う立花孝志氏(55)は9日、国会内で「法務局は『名前の変更ができない』。解任であったとしても、大津さんの辞めるという書類を持って来なさいというのが法務局の考え」と話し、同党の代表者を斉藤健一郎参院議員(42)とした名義変更届が認められなかったことを明らかにした。
立花氏は、同日に法務局から連絡があったことを明かし「辞任であろうが解任であろうが(大津氏の)印鑑、届け出を持ってこいということになっている」と説明した。
同党の役員会は4月、大津氏を解任。党員らが参加した5月10日の総会で斉藤氏を党首と決めたが、大津氏は無効を主張している。
千葉地裁は5月26日、自身に代表権があるとした大津氏の地位確認の仮処分申し立てを却下。立花氏は同地裁の決定を受け、法務局に同党の代表を斉藤氏とする変更届を出していた。
4月には、総務省にも同じ手続きを行っている。同省は判断を保留しており、立花氏は「総務省が代表者の変更を認めたら、法務局はすぐ認めると思います」と話した。
政女党の代表権争いで、政党交付金が入る党の銀行口座は凍結された状態になっている。法務局のジャッジにより、同党の苦境が続く。