2020年12月に性転換した俳優のエリオット・ペイジ(36、旧名エレン)が、カミングアウトしていない女優と2年近く密かな関係にあったという。性転換する以前の2014年2月に、同性愛者であることをカミングアウトしたエリオットが、映画製作中に「ライアン」と呼ぶ女優に出会い、「絶望的に恋に落ちた」と明かした。
エリオットは自身の回顧録『ページボーイ』の中で、「いつもと違って、そのパートナーは僕よりも(セクシュアリティを)隠していた」「彼女は服装から笑顔、髪を顔にかからないようにするやり方まで、輝いていた。僕らは本や行動主義、集合意識、自然の深淵な知性について語り合った」と振り返っている。
2人はエリオットが26歳の時にロサンゼルスのコーヒーショップで初めて出会ったそうで、2人の関係を知っている人はほんの一握りだったという。「彼女の両親は知らなかった」「クリスマスにやって来た友達だった。外でいちゃいちゃすることはなく、ディナーにもほとんど行かなかった。僕の携帯には『ライアン』という名前で登録した」
エリオットは2人の「控えめだが冒険的なセックス」に関しては、「パシフィック・コースト・ハイウェイの真下、ジョシュア・ツリー国立公園の巨石に隠れた所」「飛行機の中」と綴っている。
「ライアン」は「自分がこれまでに受け取った中で最も美しい手紙」の1つを書いてくれたものの、2人の関係はそれを維持するために生じる「嘘」「不安」「嫌悪感」、そして「ライアン」がカミングアウトしていないという事実によって、「持続可能」ではなかったという。その恋人が「クィア」と見られてしまう「恥」に耐えられなかったことから破局を迎えたそうで、エリオットの心は「打ち砕かれた」そうだ。
またエリオットは、破局後に出席したパーティーで、男性のデート相手といる「ライアン」を見かけたことから、部屋から逃げ出し食中毒になったふりをしたとも明かしている。