「テニス・全仏オープン」(4日、パリ)
女子ダブルス3回戦で加藤未唯(ザイマックス)、アーディラ・スーチャディ(インドネシア)組が失格した問題の波紋が広がっている。
加藤組はマリエ・ブズコバ(チェコ)、サラ・ソリベストルモ(スペイン)組と対戦。第1セットを落として迎えた第2セットの3-1での第5ゲーム。加藤が自コートに落ちていたボールをバックハンドで相手コート奥の方向に軽く打ち返したボールが長くなってしまい、ボールガールの頭に直撃。ボールガールが泣き出してしまった。
加藤はボールガールに謝罪。海外メディアによると、主審は当初警告を与えたが、対戦相手が異議を申し立てて、最終的に失格が言い渡された。加藤は涙を流しながら、コートを後にした。
ただ、対戦相手側が失格を求めたと報じられ、ブズコバ、ソリベストルモ組に非難が殺到。ブズコバのインスタグラムには試合直後から「相手を失格させるために審判に乞う?不必要な行動だ。残りのシーズンの運がゼロになることを願っている」、「あなた方の態度は悪い」、「カトウとディラから勝利を盗んだ」、「恥を知れ」、「それで幸せ?」など批判のコメントが相次ぎ、炎上状態となっている。
同場面についてロイター通信は「アレクサンドル・ジュゲ主審は加藤に警告を与え、ネットの反対側でブズコバとソリベストルモが失格を要求した」と報じている。当初は主審は「彼女(加藤)は故意にそうしたわけではない。彼女(ボールガール)は怪我をしたわけではない」としていたが、ソリベストルモは「彼女は泣いているし、血を流してる」と主張し、主審にボールガールと話すようにうながした。主審はボールガールと話した後、失格を言い渡したという。