F1で個人総合優勝7回のルイス・ハミルトン(38=英国)は、自身に対して差別用語を使用したブラジル人、ネルソン・ピケ氏(70)に巨額の罰金命令を科したブラジル裁判所の対応について称賛した。
元F1ドライバーで個人総合優勝3回を誇るピケ氏は2016年と21年にハミルトンについての話で、人種差別や同性愛嫌悪の言葉を使用したことが大きな問題となっていた。
ピケ氏は、使用した言葉は「男」や「人」を示す際に使われる言葉で、ハミルトンを侮辱する意図はなかったと釈明していた。しかし、ブラジルの裁判所は先週、「容認できない」とし、ピケ氏に500万ブラジルレアル(約1億3000万円)の支払いを命じた。
ハミルトンは「憎しみに満ちた人々にプラットフォームを与えるべきではないと今も考えている。ブラジル政府には感謝したい。責任を負い、それが許されることではないと人々に示したことは非常に素晴らしいことだと思う。人種差別や同性愛嫌悪は許されないし、社会に必要ない」と判決をたたえた。