ヘンリー王子(38)が回顧録『スペア』でドラッグ使用を告白したことから、米国でのビザ申請を巡り法廷で闘うことになるかもしれない。米シンクタンクのヘリテージ・ファウンデーションは、ヘンリー王子のコカイン、マリファナ、マジックマッシュルームといったドラッグを使用した過去が、ビザ申請書類に記載されているかどうかを公表するよう米政府に求めており、政府は王子のビザ申請書類を開示せざるを得ない可能性があるという。
同団体のマーガレット・サッチャー・センター・フォー・フリーダムのディレクターで故マーガレット・サッチャー元英首相の補佐官だったナイル・ガーディナー氏は、同件の審理が6日、ワシントンD.C.の連邦裁判所で行われることをツイッターで明らかにした。
回顧録の中で王子は、コカインや大麻の使用、さらに2016年には『フレンズ』で知られる女優が開いたパーティーでマジックマッシュルーム入りのチョコレートを食べたことを告白していた。これを受けヘリテージ・ファウンデーションは、情報公開法のもと、ヘンリー王子のビザ申請を公開するよう米政府に求めてきたが、現在のところ、政府側はそれに応じていない。
米国でビザを申請する際、ドラッグ使用経験について明らかにすることが求められており、入国管理法では、「ドラッグ乱用者」は「許容できない」とされているものの、入国管理官は個別で判断を下すことが許されている。
同団体は、こう声明を発表している。「アメリカの人々は、証拠により明るみにでた深刻な疑問に対する答えを得るに値します。国土安全保障省(DHS)は、実際に、目をつぶったり、えこひいきをしたり、ヘンリー王子が虚偽の記載をした可能性があることに適切に対応しなかったりしたのでしょうか?」