ペット・ショップ・ボーイズ 曲作りにAI活用を思案 「ツールになり得る」

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 ペット・ショップ・ボーイズのニール・テナント
 ペット・ショップ・ボーイズのニール・テナント

 ペット・ショップ・ボーイズが、人工知能に自分たちの曲を仕上げさせようと考えているという。ニール・テナント(68)とクリス・ロウ(63)からなるデュオは最近、マネジャーの娘(15)がAIロボットに自分たちのスタイルで曲を作るよう依頼し、それがすぐに出来上がったことに驚きを隠せないでいるそうだ。

 ニールはラジオ・タイムズ誌にこう語る。「2003年にサビをつけた曲があるんだけど、詞の部分が思いつかず完成しなかったんだ」「でもAIがあれば、書いたものを渡してボタンを押せば、空白を埋めてくれる。その後それを書き直すかもしれないけど、それでもそれはツールになり得る」

 またニールは、ABBAが若い頃のアバターで表現されたヴァーチャルコンサート「ヴォヤージ」を見て感動したそうで、今年の夏、イギリスとヨーロッパでの「ドリームワールド」グレイテスト・ヒッツ・ツアーへ向けて、他のテクノロジーも検討しているという。

 ペット・ショップ・ボーイズとして、ABBAの足跡を辿ることを考えていたのかという質問に対して、ニールは「ABBAはユニークな現象だと思うんだ。なぜなら彼らのサウンドは完璧を目指している。それにほんの少しの間しか一緒に活動しなかったし、その後他の誰もしたことのないような方法で消えてしまった。『誰もがABBAを好きだった』という考えは間違っている。何年もの間、誰も彼らのことを話題にしなかった。例えば、ビートルズとは同じではないだろう」と答え、クリスは「だから、答えは、たぶんやるだろう」と続けた。

 そんな同デュオは最近3年ぶりの新曲を発表。「ロスト」という4曲入りのEPとともに64ページにわたる本「アニュアリー2023」が現在発売中だ。毎年出版される同書籍の今年度版では、グラストンベリー・フェスティバルでアザー・ステージのヘッドライナーを含めた「ドリームワールド」ツアー初回からの日記や舞台裏の写真などの特別コンテンツが多数掲載されている。

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