巨石をパカッと割ってしまう石職人の様子が話題 「石の目を読む」すごさ!これぞ熟練の技術

中将 タカノリ 中将 タカノリ

職人による石割りの様子をおさめた動画がSNS上で大きな注目を集めている。

「思わず ふぉーい⤴︎⤴︎って声出た🤣」

と件の動画を紹介したのは彫刻家の土井木蓮さん(@doi6magnolia)。

巨石の真ん中に直線を描くように、いくつもの楔を打ち込む男性。こんな小さな楔と金槌でこの巨石がどうにかなるものなのだろうか…と思いきや、いつしか巨石にはヒビがあらわれ、パカっと真っ二つに割れてしまうのだった。

熟練した職人ならではのあざやかな技術…今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは

「石の目を読む、って言う技術の表れ。割れることそのものより割れるように楔を打つのが職人芸。」
「石に丸い跡がついてる理由がわかりました!!!石の割り方凄いです✨」
「ハンマーの打ち込み方が綺麗。職人芸。」

など数々の称賛の声が寄せられている。

土井さんにお話を聞いた。

ーーこの作業をご覧になった経緯をお聞かせください。

土井:私は石の彫刻家をやっているのですが、この動画で石割をしている高木嗣人(たかぎ・つぐと)さんが経営する高木工房で技術を学びながら作品制作をさせてもらっています。高木さんの仕事を普段から良く目にし、時にはお手伝いもしています。この動画はお仕事のほんの一コマを撮影した物になります。

工房にはさまざまな都道府県の美大、芸大の学生さんやアーティストが高木さんを訪ねてやってきます。この石はとある美大の学生さんが隣接する石材屋から購入した石なんですが、大きすぎるので半分にカットすることになりました。カット代金がとても高いので不憫に思った高木さんが無償で石割りをしてあげたんです。

ーー今回の反響についてご感想をお聞かせください。

土井:もうすぐ石職人歴60年を迎える高木さんの神技が近くで見ることができて私は贅沢者だなと思いました。 

普段よくやる石割りなので、こんなにもみなさんに反応していただき驚きました。 少しでもご興味を持ってくださることがとても嬉しいです。

◇ ◇

今回、石割りで注目を浴びた高木さんだが、専門は彫刻。近年では熊本総合病院のエントランスに設置するため、医療の神とされるアスクレピオス像を大理石で彫り上げ納品している。

このジャンルでは日本を代表する技術を持ったアーティストなので、もし石像にご興味ある方はぜひ土井さんにお問い合わせいただきたい。

土井木蓮さん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/doi6magnolia

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