キリンは数学が得意だった!? 好みのエサを選んだ 統計の基礎能力あり スペインで研究

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池田動物園のアミメキリン・サンタロウ
池田動物園のアミメキリン・サンタロウ

 キリンに数学の知能があることがわかってきた。スペインのバルセロナ動物園のチームによると、キリンは自分の好きな餌が出てくる確率について、統計学の基礎を駆使する能力があるという。

 雄と雌のキリンそれぞれ2匹に、好物のニンジンとあまり好みではないズッキーニのスティックが混ざった容器2つを用意。実験者がそれぞれの容器からスティック1本を取り出し中身を見せず、手を閉じたまま与えたところ、20回中17回(85%)の確率でニンジンが多い容器から取った方をキリンが選ぶ結果となった。

 統計学による推論の能力は、オウムなど大きな脳を持った動物のみを対象に過去に研究が実施されていた。

 バルセロナ大学の博士課程の学生で、今回の研究を指導したアルヴァロ・カイコーヤ氏はこう話す。「今回の結果は、複雑な統計的能力の進化に関して、脳が相対的に大きなサイズである必要なはないことを示唆しています」「統計学の能力は、不確実な状況での推理を迫られる際など、健康面で重要な役目を果たしている可能性があります。こういった能力が動物の分類群を超えて確認されたとしても驚きはありません」

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