故フレディ・マーキュリーさんのレザーのホットパンツが、1万4500ポンド(約245万円)で落札された。横14インチ(約36センチ)、縦10インチ(約25センチメ)のタイトフィットの同アイテムは、クイーンのボーカリストだったフレディが、1980年にバーミンガムのライブで着用したもので、今回イングランドのマージーサイド州ニュートン=ル=ウィローズで開催されたオメガオークションズにオークションに出品された。
手数料なども合わせ最終的に落札者は1万9675ポンド(約333万円)を支払ったという。
フレディは1991年11月にエイズによる合併症で他界した。本人ゆかりの品1500点以上が今年オークションに出品されることが最近明かされていたところで、落札総額は600万ポンド(約10億円)に上ると予想されている。同コレクションはフレディが亡くなった際にロンドン西部の自宅に残されたアイテムで、現在は近しい友人だったメアリー・オースティンが所有者となっている。
ティファニーのシルバー製の口ひげ櫛、古い電話、手書きの歌詞、ステージ衣装などが含まれた同コレクションについて、メアリーはこう話していた。「このコレクションは(フレディという)個人、私が知る男性の内側へ皆さんを連れて行くことでしょう。彼のテイストの広がりを見ることができます。とても知的で洗練されたコレクションです」
また、20万ポンドから30万ポンド(約3400万円から5100万円)の落札額が予想されるメロディーやコードが記された9ページに渡る文書や『伝説のチャンピオン』の歌詞などが入った歌詞シートに関してメアリーは、友人フレディの最も素敵な部分がわかる品であることから手放すのが最も辛いと告白。「このアーティストの作品創造の過程を見ることができます。削除、再考、再編成といったことです」と続けた。
同コレクション放出の経緯についてメアリーはこう説明していた。「私の人生の本当に特別な章を閉じるのは困難な決断でしたが時は来たのです。私が持ち続けているのは正しくないと決意したのです。売るとなったら、勇気を持って全部を売らなければいけないと思いました」
自分への個人的な贈り物やフレディとの写真だけを手元に置くことにしたというメアリーの同コレクションは今年夏ロンドンのサザビーズで展示された後、9月にオークションが開始予定だ。