韓国の“ゴールデングローブ賞”と呼ばれる、総合芸術賞授賞式『百想(ペクサン)芸術大賞』が28日に開催され、錚々たる俳優陣が顔をそろえた。同授賞式の対象となる作品は、前年度の春から12カ月の間に、公開された映画、または放送された作品とされている。
何と言っても、今回最も注目を集めたのは、Netflixドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」と、同じくNetflixの「ザ・グローリー」のどちらが大賞を手にするのか、ということだった。
2作品は、主演のパク・ウンビン、ソン・ヘギョの迫真の演技もさることながら、ジャンルは違えど作品そのものが視聴者から圧倒的支持を得たからだ。
結果としては「ザ・グローリー」が、テレビ部門の助演女優賞(イム・ジヨン)、ドラマ作品賞、そしてテレビ部門の女性最優秀演技賞にソン・ヘギョが選ばれ、3冠と手にすることに。
名前を呼ばれたソン・ヘギョは、イム・ジヨンに向かって劇中のセリフを言い、会場を盛り上げる。そして、胸いっぱいという表情で「本当に(この賞が)欲しかったので、くださって感謝しています。ここに立つと、『ザ・グローリー』のスタッフ一人一人の姿を思い出します。その方たちがいなかったら、(自身が演じた)ムン・ドンウンは存在しませんでした。本当にありがとうございます」と心よりの感謝を伝えた。
続けて、今日まで寄り添って応援してくれたファンへ、そして事務所や裏方スタッフ、友人、実母へのお礼も忘れず述べ、「ムン・ドンウンを演じていた時間はとても幸せで、つらくて大変でしたが、これからも演技をし続けたいという思いが生まれました」と決意を新たにした。
一方の「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、テレビ部門の演出賞とドラマ部門大賞をパク・ウンビンが勝ち取り2冠を達成。大トリであるドラマ部門大賞の発表で、その名を呼ばれたパク・ウンビンは、顔を覆って涙を流した。同じテーブルに座っていた同僚やスタッフと握手やハグをした後、ゆっくり歩いて壇上に立ち、涙ながらに「ありがとうござます」と言葉を発した。
そして「『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』チームを代表して、私が賞をいただいたと思っています。たくさんの作品に出演してきて、いつも最善を尽くしてきましたが、こんなに大きな賞がいただけて、心よりありがたいです」と述べた。「視聴者の皆さんが愛して、関心を持ってくださらなかったら、ここに立つことはできませんでした…」と言い、何度も「ありがとう」の言葉を口にするのだった。
<第59回「百想芸術大賞」受賞結果>
【映画部門】
大賞=「別れる決心」
作品賞=「フクロウ」
監督賞=パク・チャヌク(「別れる決心」)
新人監督賞=アン・テジン(「フクロウ」)
男性最優秀演技賞=リュ・ジュンヨル(「フクロウ」)
女性最優秀演技賞=タン・ウェイ(「別れる決心」)
助演男優賞=ピョン・ヨハン(「ハンサン ―龍の出現―」)
助演女優賞=パク・セワン(「6/45」)
男性新人演技賞=パク・ジニョン(「聖なる復讐者」)
女性新人演技賞=キム・シウン(「次のソフィ」)
脚本賞=チョン・ジュリ(「次のソフィ」)
【テレビ部門】
大賞=パク・ウンビン(「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」)
ドラマ作品賞=「ザ・グローリー」
教養作品賞=「大人のキム・ジャンハ」
演出賞=ユ・インシク(「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」)
男性最優秀演技賞=イ・ソンミン(「財閥家の末息子」)
女性最優秀演技賞=ソン・ヘギョ(「ザ・グローリー」)
助演男優賞=チョ・ウジン(「ナルコの神」)
助演女優賞=イム・ジヨン(「ザ・グローリー」)
男性新人演技賞=ムン・サンミン(「シュルプ」)
女性新人演技賞=ノ・ユンソ(「イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで」)
脚本賞=パク・ヘヨン(「私の解放日誌」)
芸術賞=リュ・ソンヒ(「シスターズ」)
男性芸能賞=キム・ジョングク
女性芸能賞=イ・ウンジ
【演劇部門】
百想演劇賞=該当者なし
演技賞=ハ・ジソン(「Teenage Dick」)
若手演劇賞=we now archive(「少し寂しい独白といつもやさしい歌」)
TikTok人気賞(ファン投票)=パク・ジニョン、IU