へずまりゅう「嫌われてでも、落選してでも」訴えたかった豊島区議選出馬本当の理由

杉田 康人 杉田 康人
ブレイキングダウンに参戦する顔面ニキ(右)がへずまりゅうの応援演説に=池袋駅前
ブレイキングダウンに参戦する顔面ニキ(右)がへずまりゅうの応援演説に=池袋駅前

 東京都豊島区議選(23日投開票)に無所属で立候補した元・迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう(31)が22日、同区の池袋駅前で街頭に立った。16日の告示日から街頭に立ち「ジジイ、ババアは若者に道を譲れや!」と、若者ファーストすぎる政策を訴えたへずま。選挙戦最終日となったこの日は「若者にお金を回してくれや!おじいちゃんおばあちゃんに、年金払う意味ないです。若者にお金を回せば、経済もよくなります。税金も、おじいちゃんおばあちゃんに払ってもらいましょう」と、通行人に声を上げた。

 へずまは「若者が選挙に行けば、今の議員さんもお年寄りに忖度せず、意見を聞いて、若者中心になればいいじゃないですか。ネット投票、いつまでもやらないんですけど、今の時代ネット対応もやるべきだと思います。23日、投票に行って欲しいです!」とコブシを握る。「高齢者の杖廃止」や「年金廃止」も主張し、道行く高齢者は眉をひそめた。

 サラリーマン時代に、上司に面と向かって文句や悪口を言っていたと振り返るへずまは「みなさん、悪口って目の前で言えますか?陰口ばかり言っているんじゃないですか?」と語りかけた。「文句を言えない人はたくさんいると思います。悪口を言えない人。そういう人は、黙ってへずまりゅうに票を入れて下さい。DMをください。世の中を変えようと思っています。上に言えます。目の前で言えます。SNSを使って議員や悪いヤツをさらします」と、元・迷惑系ユーチューバーらしい〝凸撃〟を誓う。

 立候補した真の理由を「若者に選挙への興味を持って、選挙に行ってほしかった。おじいちゃん、おばあちゃんが豊島区は本当に多いんですよ。でも、そこをあえてターゲットにした」と明かしたへずま。「嫌われてでも、選挙を自分がこんな風にやっていたら若者を興味を持つと思いますし…。落選しても結構。それでも、選挙に出続けようと思っています」。学生らからスマホを向けられ、注目度はナンバーワン。本懐は遂げたようだ。

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