東京都豊島区議選(23日投開票)に無所属で立候補した元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう(31)が20日、同区の池袋駅前で街頭演説したが、アンチの襲撃を受けるハプニングがあった。その後もSNSに殺害予告が届き、身の危険を感じたへずまは演説を途中で打ち切った。
通勤通学客でごった返す池袋東口が、緊迫した雰囲気に包まれた。へずまは午後6時から街頭に立ち、スマホを向ける多くの聴衆の前で「この日本は、枯れた花に水をやっています。おじいちゃんおばあちゃんにお金回しても意味ないんすよ。主役は若者。若者が主役にならんといけんのですよ」と若者ファーストの政策を訴えたが、突然男が前に立ち「お前なんかが議員になれるわけないだろ、デブ!」と挑発した。
へずまは「お前、誹謗中傷じゃん」と応戦すると、男は「お前デブじゃん。デブ、デブ!」と執拗に挑発し、中指を立てた。激高したへずまは、持っていたメガホンを道にたたきつけ破壊。怒声を挙げながら突進したが男は逃走し、へずまは関係者に止められた。
取り乱したへずまは「若者でも調子にのったヤツがいます…」と話した後、しばらく無言に。ようやく落ち着きを取り戻し「目の前で言えるだけオレが熱くなりすぎた。オレの負け。すみません。お見苦しいところを見せてしまってすみませんでした。メガホンが壊れてしまって直接話そうと思います。ごめんね。怖いところを見せてしまって。こんなに集まってもらったのに」と頭を下げた。
選挙戦初日の16日に拡声器が壊れ、へずまの妻が近くの家電量販店で2000円のメガホンを購入したが、またもメガホンを購入するはめに。聴衆からは「アンチに負けないで下さい!応援しています」との声が飛んだ。
突然のアンチ襲撃にも「自分は死ぬまでアンチがたくさんいると思います。仕方がないです。自分がやったことです。議員になったあかつきには、今みたいに議員にブチ切れようと思います」と機転をきかせたへずま。この日は午後8時までの予定で演説を行う予定だったが、その後もSNSに殺害予告が届き「このへんで切り上げようと思います。殺害予告が届いて、身の危険を感じたので」とし、午後7時前に演説を打ち切った。