ASTROムンビンさん急死 思い出すのは笑顔と“ツンデレ兄ちゃん”の顔、実母の誕生日なのに… 記者が語る

椎 美雪 椎 美雪

 真夜中3時に届いた突然の訃報に、眠気が覚めてしまった。ニュースを目にした瞬間、マンガのような「は!?」という言葉が口をついて出る。そして、一人きりの部屋で空気となり再び静寂が訪れた。

 ASTRO(アストロ)メンバーのムンビンさん。まだ25歳という若さで、この世を去ってしまった。未来ある若者が人生を閉じたという知らせは、いつも鈍痛のような思いを抱かせる。

 いちK-POPファンとして、自身から見えたムンビンさんは、歌声やパフォーマンスのダイナミックさもさることながら、印象にあるのはやはり“ツンデレ兄ちゃん”。AROHA(アロハ/アストロファン名)以外のK-POPファンで、このワードが最も心に残っている人も多いのではないだろうか。

 年子の妹、ムン・スアとは“仲良し兄妹”として知られ、時折メディアで見せてくれる、仲むつまじいやりとりはとてもほほ笑ましく、見ているこちらを思わず笑顔にしてくれた。

 そんな兄妹の有名なエピソードは“オンラインサイン会”だろう。ムン・スアが2021年にガールズグループBillie(ビリー)としてデビューし、リリースイベントとして“ヨントンイベント(韓国語で、映像通話を略した言葉)”が開催された。ムンビンさんはこの抽選に参加し、見事当選。映像を通して“アイドルの妹”と対面を果たすのだった。このやりとりは、YouTubeで検索すれば見ることが可能だ。

 ムンビンさんは2020年から2022年まで、音楽番組『SHOW CHAMPION』でMCを務めていたこともあり、Billieがリリースした際は2人のやりとりを見るのが恒例となり、ファンの楽しみのひとつだった。そんな2人がスペシャルステージを披露、パフォーマンスしながら妹を見守るムンビンさんのまなざしは、とても優しいものだった。

 口ではいつも妹を気にしていないそぶりを見せながらも、妹がデビューするとSNSで宣伝したり、自身のクレジットカードを渡して生活に困らないようにするなど、まさに“ツンデレ”ぶりを発揮。対するムン・スアも「目標とするアーティストは兄」というほど、ムンビンさんが大好きで尊敬していた。

 さらに今日20日は、ムンビンさんの実母の誕生日だということがSNSで語られており、ファンはムン・スアをはじめ、遺族の精神的負担を心配している。

 5月にMOONBIN&SANHAとして日本公演を控えていたことに加え、「2023 DREAM CONCERT」の出演も発表されたばかり。昨年末には所属事務所と再契約も締結しており、この青天の霹靂(へきれき)にいまだファンも現実を受け入れられない状況だ。

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