俳優のF・マーレイ・エイブラハム(83)がテレビドラマ『神話クエスト』を降板したのは、性的不品行に対する苦情が寄せられたことからだという。Apple TV+の同番組でチーフゲームライターの C・W・ロングボトム役を演じていたF・マーレイだが、昨年4月、シーズン2とシーズン3の間に突然降板していた。
ローリングストーン誌は、 降板前にエイブラハムの行動に関して「少なくとも2つの懸念が提起された」としており、「制作者側の話によると、F・マーレイは最初の件では番組の女優の何人かに近づかないようにと警告を受けた。2回目の件はクリエイターで主演のロブ・マケルヘニー(46)に持ち込まれ、その後番組から去ることとなった」と報じている。
番組を制作するライオンズゲートは、同誌への声明でこう述べている。「私たちは不祥事に関する疑惑を真剣に受け止め、徹底的に調査します。会社の方針として、私たちは人事について口外することはありません」
また同誌は、F・マーレイ、及び番組の他のクリエイター、そして出演していた女優にコメントを求めたものの返答はなかったとしている。 F・マーレイを告発をした人物に関しては明らかになっていない。
1984の映画『アマデウス』で演じたサリエリ役でアカデミー主演男優賞に輝き、 最近では『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』にも出演していたF・マーレイ、多発性硬化症との長い闘病生活の末昨年他界した妻ケイト・ハンナンとの間に2人の子供がいる。
なお昨年11月に配信開始したシーズン3のエピソード1では、F・マーレイ演じるキャラクターは末期的な病気と診断された後サンダーバード車でグランドキャニオンの崖から飛び降り亡くなっており、ロブは、バラエティ誌に「マレーが今後登場しないのは残念だね。C Wが愛されるキャラクターであることは認識しているし、明らかに大きな存在だ。だから、彼に本当にふさわしいトリビュートを用意したよ」と語っていた。