東京都目黒区議選(23日投開票)に出馬予定の政治家女子48党・大津綾香氏(30)が14日、同区内で街頭演説に臨んだ。同党の代表権をめぐり、斉藤健一郎参院議員(42)が代表とする立花孝志氏(55)とバトルを繰り広げる大津氏は「やっぱりここで負けるわけにはいかないんですよ。これで私が心がくじけて、降参って言うと思ったら本当に大間違いですよ。絶対に許さないから」と、徹底抗戦を宣言した。
大津氏は、千葉地裁に自身が党の代表とする仮処分申し立てを行ったことを明かし「地位確認はしないといけないので、法的に普通に手段として行っているということ。デマを流したり印象操作で戦うんじゃなくて、当たり前のことをしているだけ」と説明。政女党の代表権をめぐっての争いを司法にゆだねた。
この日、国会内で開かれた同党の会見で、立花氏らは党の銀行口座が凍結され、党職員に給与が支払えなかったとして大津氏を非難した。「そもそも私を除名だとか、党首じゃないと言ってたわけじゃないですか。それでお金がないとなったら『お前が党首だ。お前が払え』というのもつじつまが合わない。そもそも口座凍結したのではなく名義変更をして『(職員に)ヒアリングを行いたいです。雇用形態や社会保険はどうなっているのか資料を見せてください』と言ったら拒否された。給料日も教えてもらえなかった」と反論した。
大津氏の居住実態が目黒区内にないという立花氏の指摘には「何を根拠に言っているのか。お好きにどうぞというか、断末魔みたいでかわいそうだなって思うだけ。警察とか選管が調べていただければいい。それこそ、こちらが刑事告訴できることがありますから、これ以上罪を重ねない方がいいんじゃないっていう気持ちですよ」と反撃する。
12日の党総会で、斉藤氏を代表とし、大津氏の解任を議決したことには「私が党首を譲りますと言わない限りは、党首を降りることができないようになっている。そういう規約を作ったのは立花さん」と無効を主張する。16日の告示日を前にした党内のゴタゴタに「本当に選挙に集中させてくれないかと心から思っています」と苦笑した。