韓国では現在、Mnet「BOYS PLANET」、MBC「少年ファンタジー」といった男性版オーディション番組が放送されている。これに加えて、JTBCで「PEAK TIME(ピークタイム)」というサバイバル番組が放送中だ。先の2番組は、個人がオーディションに参加しているのだが、「PEAK TIME」は少々趣旨が違う。参加資格は“すでにデビューしている”ことで、コロナ禍によりプロモーション活動ができず、人目に触れるチャンスを逃してしまった新人チームや、事務所の事情でまともな活動ができなかったグループ、また過去に人気を集めていたが、再びステージに立ちたいと望んでいる者たちである。
同番組は、インターネットテレビのABEMA(アベマ)で日韓同時放送されているため、ここ日本でも注目を集めている。
初回放送では、全23組のステージが放送されたのだが、その参加者の中に日本のK-POPファンにとって懐かしいチームが登場した。2010年にデビューした、5人組アイドルの大国男児(だいこくだんじ)だ。ミカ、カラム、ヒョンミン、インジュン、Jayの5人のうちカラム、インジュン、Jayの3人が参加しており、“チーム23時”としてステージに立った。
当時の活躍を知る日本のK-POPファンは驚きながらも、衰えていない歌唱力やパフォーマンスを見て胸を熱くし、一時は日本のツイッタートレンドに“大国男児”が浮上したほどである。
しかし放送が始まってからほどなくして、メンバーカラムの私的な写真が流出。物議をかもす事態となった。写真には、カラムと思われる男性が、複数の女性とプールパーティーを楽しんでいたり、喫煙している姿が。またここに、日本のセクシー女優がいたことから、韓国のオンラインコミュニティーで嫌悪感を示すコメントが相次いでいる。
これ以降、カラム本人は沈黙を貫き番組側も「確認中」としたままだったが、4月7日に大国男児の3人が降板することを発表した。
この一報が出てから、SNSでは残念がる声が続々と寄せられ、暴露した人物に怒りをにじませた。というのも、カラムは1991年生まれの31歳で、独身だ。そんな彼が法を犯したわけでもなく、楽しいひとときを過ごした“だけ”の一夜の出来事を、誰かの手によって知らなくてもよかった人々の目にさらしたからである。
韓国アイドルの世代交代は目まぐるしく、脚光を浴びられる時間は限られている。そんな中で「PEAK TIME」は、現在日本での活動をメインとしているカラムにとって、自国で再活動できるかもしれないという、願ってもないチャンスだっただろう。
今後、韓国の大衆は彼をどんなふうに見るのだろうか…。