アニメ「鬼滅の刃」の冨岡義勇役、「コードギアス 反逆のルルーシュ」の枢木スザク役など数多くの人気キャラクターを演じる声優の櫻井孝宏が3月31日、8年半在籍した所属事務所「INTENTION」を退所した。昨年報じられた不倫騒動を受け、櫻井は事務所の公式サイトで「ひとえに自身のけじめのため」と理由を説明した。
サイトでは、櫻井のコメントを発表。「このたびは、私の不適切な行動によりご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません。応援してくださった皆さまの信頼に背いてしまったこと、これまで仕事に関わってくださった皆さまに多大なるご迷惑とご負担をおかけしてしまいましたことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
続けて、「私櫻井孝宏は、2023年3月31日をもちまして、株式会社インテンションを退所することといたしました。私が退所を申し出ましたのは、ひとえに自身のけじめのためでございます。事務所を離れることが私に出来うる責任の取り方の一つであり、また、自身の考えを行動で示し、これからを作り上げていくことが、仕事に対する私なりのけじめであると考えました一人になり、櫻井孝宏個人として自分の力で前にすすめるよう努力してまいります」と記された。
櫻井は騒動後、担当していた各キャラクターの声が変更になるのか注目を集めた。2月には、2007年に放送されたテレビアニメ「モノノ怪」の完全新作エピソードで23年内の公開を予定していた劇場版「モノノ怪」の主人公・薬売り役を「作品性の観点からの決断」といった理由で降板が発表。先月25日には、7月6日からスタートするTBS系アニメ「呪術廻戦」第2期で、夏油傑の声を引き続き担当することが明らかになった。サイトでは「今後は仕事に真摯に向き合いながら、今一度自分を見つめなおし、失った信頼を回復できるよう、これまでいただいた皆さまからの御恩に報いられるよう歩んでいきます」と結ばれた。
発表を受け事務所の公式ツイッターには「寂しいですが、櫻井さんが一歩一歩お仕事をされていく事を応援します。夏油役の継続、うれしかったです」「それでもぼくはあなたの声が好きです」「この決断が関係者やアニメファンの皆にとって少しでも良い結果となることを祈ってます」「どんな形であれ声優は続けてほしい」など、1日までで2500件超の引用リツイート、350件超のリプライが寄せられている。