俳優のベン・アフレック(50)は、バットマンを演じた『ジャスティス・リーグ』(2017年)撮影中、アルコールの飲み過ぎで「惨め」な状態になっていたという。撮影の1年後、アルコール依存症の治療でリハビリをしていたことを明かしたベン。同作での苦い経験を、自身をアルコール依存症と回復の「象徴的存在」にしたそうだ。
バットマンを演じることは汗だくで疲弊するばかりで、満足できないものだったというベンは、ハリウッド・リポーターに語っている。
「もうやめよう。もう二度とこんなことはしたくない。(『ジャスティス・リーグ』に)自分は向いていないんだ。それは、愚かな経験に満ちているビジネスの中でも、最悪の経験だった。心が折れたよ」
「そして、過剰に酒を飲み始めた。ロンドンのホテルに戻った時、それは窓から飛び降りるか、飲むかのどちらかだった」
「『これは私の望む人生ではない。子供たちもここにいない。自分は惨めだ 』と思ったんだ」
そんな同作は当初、ザック・スナイダーが監督予定だったが、2017年にザックの娘のオータムが20歳で急逝。ザックがプロジェクトから離れたことにより、ジョス・ウェドンがメガホンを握ることとなった。ウェドンは立て続けに脚本の書き直しや撮影を何度もし直さなければならず、困難に苛まれたという。
女優の元妻ジェニファー・ガーナーとの間に3児を設けているベンは当時の経験についてこう続けた。「ジョスは『私があなたたちを救出するから60日間、一緒にやろう。全てを書き替える。秘密にしていることがあるんだ』という感じだった。そして、それは秘密ではなかった。困難だらけだったんだ」
一方で家族と過ごす時間を大切にするため大作を監督するチャンスや大役も断ってきたというベン
「この数年間は、あまりにも重要だ。もし、それを逃したら、私は後悔するだろう」「もし私がロサンゼルスのオフィスで仕事をしていれば、バスケの試合とかジャズの演奏とかのために一歩外に出ることができる。だからそういうものを守るんだ」と語ってもいた。