ゴリラが、ダンスをしながら「トランス状態」に入ることがわかった。新たな研究によると、プロのダンサー並みのスピードで回転するそうで、研究者らはゴリラ自らがそのダンスで特別な精神状態に到達しようとしていると示唆している。
英バーミンガム大学とウォーリック大学による研究で、ゴリラ、チンパンジー、オランウータンによる40種類の動画を分析。ゴリラが通常、5.5回転を3度連続でできることが判明した。
研究チームは、回転することは人類の祖先が意識変容のために使う原初的な行動であると理論づけている。
研究を指導した一人のアドリアノ・ラメイラ博士はこう話す。「回転は私たちの意識を変えるものです。心と身体の応答や調整が混乱するのです。気分が悪くなったり立ち眩みを感じたりする一方、メリーゴーランド、スピニングホイール、カルーセルで子供たちが遊ぶ場合など、歓喜となることもあります。類人猿と人間がしていることの類似性は偶然の域を超えたものでした」