動物が話していることを理解できる日が、ついにやってくるようだ。人工知能(AI)の進歩もあり、動物の鳴き声をその音や伴う行動から分析することが可能になるという。
ケンブリッジ大学で動物学を研究するアリク・カーシェンバウム博士はこう説明する。「AIに100万ものクジラの録音を覚えさせ、300種類に分類することが可能です」「そしてタイプNo.1の音は食事をしている時、No.2は競い合っている時に出す音といった具合です」
過去の研究ではオオカミの方言を特定したこともあるカーシェンバウム博士によると、動物の言語は人間のそれとはかなり異なるという。
「動物の呼びかけは意味としては非常に曖昧なものです」と話し、イルカを例に挙げこう続けた。「彼らは魚が食べたいことを示す際、もしくは魚について何かを示す際、また魚についての情報を交換する際に特定の音を使いますが、魚を表す単語があるわけではないのです」