志摩スペイン村、VTuber効果で大フィーバー 来場者数2.3倍、チュロスは過去最高売り上げで25倍に

松田 和城 松田 和城
コラボイベント初日のエントランスの様子(志摩スペイン村提供)
コラボイベント初日のエントランスの様子(志摩スペイン村提供)

 三重県志摩市の複合リゾート施設「志摩スペイン村」と「にじさんじ」所属のVtuber「周央(すおう)サンゴ」のコラボイベントが11日に開幕し、大きな盛り上がりを見せている。同施設の広報担当者によると、初日は前年同曜日の2.3倍となる7000人が来場。周央サンゴが配信で「世界一うまい」と紹介したチュロスは同25倍となる1000本を売り上げ、過去最高を記録したという。

 コラボ開幕日の志摩スペイン村。エントランス、コラボメニューやコラボグッズ販売店、周央サンゴと撮れるプリントシール機などに並ぶ長蛇の列。コラボアトラクション「周央サンゴと見る空とぶドンキホーテ」では、約400席の劇場がほぼ満席となる回もあった。ツイッターでは「本当にスペイン村か?」「こんなに人が入ることあったのかここ」と来場者が混雑の様子を報告。ツイッターのトレンド、ヤフー検索ワードランキングで1位に立つほど大きな反響が寄せられた。

 担当者は「初日は予想を上回るたくさんのお客さまにご来園いただき、ツイッター上でも『#スペインゴ村なう』のハッシュタグをつけて、お客さまが訪れた感想や楽しそうな写真をたくさん投稿してくださっていて、とてもうれしく思います」と喜びを語った。予想を超える来園者数に現場のスタッフもびっくりしていたというが、大きなトラブルもなく初日を終えた。「とてもやりがいや楽しさを感じながら、おもてなしさせていただいております」と話した。

 コラボイベントは、21年12月に周央が自身のユーチューブチャンネルで、同施設の魅力を語った雑談配信をきっかけに交流が生まれ実現した。昨年5月7日の雑談配信「おつかれさんご第62回」で周央は同施設を「スペインをテーマにしたとってもすてきな面白いテーマパーク」と前置きした上、「メインのアトラクションで1分も並びませんでした」「本当に人がいなかった」などと来館した際のネガティブエピソードを交えながら〝志摩スペイン村愛〟を再び取り上げた。同月16日夜、切り抜き動画がツイッターにアップされ話題に。16日から17日にかけて同施設名がトレンド入りし、17日未明にかけて、公式サイトにつながりにくくなるほどの盛り上がりとなった。数日間で志摩スペイン村の公式ツイッターのフォロワー数は約7000人増加し1.5倍の約2.1万人になった(現在は約6.7万人)。

 担当者によると、小さい子供から学生、社会人まで、男女問わない来園者層から周央が幅広く支持されていることを実感したという。「また、今までは関西、東海にお住まいのお客さまが多かったのですが、今回は関東圏からお車でお越しいただいている方や、東京からの夜行バスでご来園くださった方など遠方からもたくさんご来園いただいており、地域的にも広がりを感じました」と答えた。コラボイベントは4月2日まで開催される予定だ。

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