キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営する株式会社ライボの調査機関『Job総研』がこのほど、20~50代の社会人の男女874人を対象に実施した「2023年 地域移住の意識調査」の結果を発表した。
地域移住に対する興味について、「とても興味がある」が17・8%、「興味がある」が17・6%、「どちらかといえば興味がある」が24・4%で、59・8%が”興味ある派”の回答だった。年代別では「30代」が63・1%で最多となり、次いで「40代」が62・6%、「20代」と「50代」が同率で57・1%と続いた。また、「とても興味がある」では50代の20・2%が最多だった。
”興味がある派”の522人に理由を聞くと、「首都圏よりも居住費が安い」が61・1%で最多。次いで「転職をせずに地域へ引っ越しができる」が55・0%、「自然の中で生活できる」が41・0%となった。他には「自治体の支援が受けられる」が22・4%、「仕事に集中できそう」が15・1%だった。
これまで地域移住を検討した経験の有無を聞くと、「経験あり」が22・3%、「経験なし」が77・7%で経験なしが圧倒。一方、今後検討する可能性があるかについては、「とてもある」が10・0%、「ある」が10・2%、「どちらかといえばある」が24・5%で、合算すると44・7%になり、地域移住が増加する傾向が見られた。
地域移住を検討する上でハードルになっていることを聞くと、「環境が変化することへの抵抗」が35・9%で最多。次いで「移住にかかる費用」が35・2%、「地域での生活がイメージできない」が30・8%、「家族の仕事の関係」が27・3%、「家族の同意」が25・1%だった。
自治体の打ち出す移住支援金については「名称も内容も知っている」が12・6%、「名称のみ知っている」が17・3%、「内容のみ知っている」が5・1%。内容を知った上での魅力について聞くと、「とても魅力を感じる」が11・2%、「魅力を感じる」が20・1%、「どちらかといえば魅力を感じる」が29・2%で、60・5%が”魅力を感じる派”の回答だった。
現状の働き方については、「フルリモート」が25・0%、「テレワークが多め」が33・9%、「出社が多め」が37・2%で、96・1%が大なり小なり”テレワークを実施”している結果となった。働きやすいスタイルについては、「断然テレワーク」が34・1%、「どちらかといえばテレワーク」が28・9%で63・0%が”テレワーク派”となった。
地方移住について肯定派からは「会社の理解があれば地域移住を検討できるし、仕事選びの選択肢も広がる」、「テレワークが主流になって検討しやすくなった」などの意見が。一方、否定派からは「都会の利便性になれてしまうと地方暮らしは想像できない」、「興味はあるけど家族を持っているので現実的には難しい」などの声があった。