皆さんはRTAと言う物をご存知だろうか？
RTAとは「リアルタイムアタック」の略称で、ゲームの開始からクリアまでの時間をリアルタイムで計測し、その速さを競う競技。正攻法での攻略からルール無用のバグを使用したりする攻略までプレイ方法は様々で「RTA in JAPAN」等の大型イベントを通じて人気を博している。
RTAに挑戦するにはゲームを熟知している必要があり、非常にハードルの高い競技なのだが、今SNSでは、そんなRTAの雰囲気を気軽に味わえるノベルゲーム「因習村祠破壊RTA」が話題を呼んでいる。
同作は「因習村の祠を破壊して村長に怒られるまでのタイムを競う」ことを題材にしたノベルゲーム。作中では不気味なわらべ歌を歌う双子や意味深な発言を繰り返す老人などは全部無視して、前転で高速移動をして壁を抜ける等のRTAあるあるを味わう事が出来る。
SNSでは「前転移動はあるある」「ケツワープは基本」「話を聞く暇は無い」と、ふんだんに盛り込まれたあるあるネタが好評を得ている。
今作を製作したのはHIJIKIさん（@HIJIKI06）にお話を聞いた。HIJIKIさんはマナー講師のとんでもマナーをホビーアニメと融合させた「マナーバトラー礼」等、高評価の作品を製作しているクリエイターだ。
橋本ダイスケ（以下、橋本）：RTAあるあるがふんだんに盛り込まれた「因習村祠破壊RTA」ですが、着想に至った経緯があればお教えください。
HIJIKI：元々「因習村」をテーマにゲームシナリオを書いていたのですが、ただ生贄になるのを回避するだけの内容で、何かが足りないと感じ没にしたことがありました。
しかし「RTA in Japan」という配信イベントを見た時、これだ！と思い立ち、本作が出来上がりました。タイトル画面やUIは完全に「RTA in Japan」を意識しています。RTAあるあるを再確認するために動画を見たり、RTAをネタにした小説や漫画を読んだりして勉強しました。
橋本：因習村とRiJを融合させた発想の勝利ですね！SNSで話題になったり、VTuberの実況などで盛り上がっていますが、その後の反応はいかがですか？
HIJIKI：最近は名前や過去作を覚えていただけることが増え、「〇〇を作った人だ！」「HIJIKIさんの作品なら安心」というコメントを時々目にします。以前私の作品を配信で遊んでくれた方が、新作もプレイしてくれることもあり、本当にありがたいと感じています。ありがとうございます……！！
橋本：「マナーバトラー礼」なども非常に楽しませてもらえました（笑）。最新作の「あつまれトロピカル因習アイランド」も好評の様ですが、こちらはどの様な内容かお聞かせ願えますか？
HIJIKI：Twitterで突如流行った謎の単語、「トロピカル因習アイランド」がテーマのノベルゲームです。
主人公が消息不明の幼なじみを探すために、不思議な南国の島にやってくるというストーリーになっています。リゾートやノリノリの歌など、皆が想像するようなトロピカル要素を入れつつ、ホラーな展開も織り交ぜました。プレイ時間は１５分ほどなので、気軽に灰舞寿淵亜毛（ばいぶすぶちあげ）島の観光を楽しんでください。
橋本：実際にプレイして、展開に驚きました…。今後も因習シリーズは出続けるのでしょうか？
HIJIKI：たまたま続いただけなので、シリーズ化は未定です。ただ、村ホラーは書いていて楽しく好きなジャンルなので、新たな概念が発生すればまた作るかもしれません。
橋本：今後の展望をお教えください。
HIJIKI：現在は「SNS」や「アイドル」をテーマにした、シリアスなストーリーのADVを開発中です。
今回は私にとって初めての挑戦になる、Steamでの販売を目標にしています。もしお見かけした際は遊んでいただけると嬉しいです！
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HIJIKIさんの発想で様々なモノを融合させた作品は、独自の世界観を生み出して、プレイした人を魅了している。Steamなどに活躍の場を拡げようとする氏の今後の活躍に注目したい。
氏の作品は1プレイ15分～20分程度でプレイ出来る。筆者も因習村祠破壊RTAプレイしてみたが、ただのギャグゲームでは無く、この祠破壊には秘密があるのだが…それはあなた自身が走者として祠破壊に走って確かめて欲しい。
因習村祠破壊RTA：https://novelgame.jp/games/show/7366
あつまれトロピカル因習アイランド：https://novelgame.jp/games/show/7641
