NHK党の立花孝志党首(55)が3日、国会内で行われた党の定例会見で「こんな状態なら、ガーシーは帰って来なくていいんじゃないの?と思っている」と話し、3月に予定されているガーシー参院議員(51)の帰国、国会登院について難色を示した。
ガーシー氏は、すでに3月上旬の帰国を明言。同月最終週の参院総務委員会での〝国会デビュー〟が浮上していたが一転、見送りとなる可能性が出てきた。
NHK令和5年度予算を審議する3月下旬の参院総務委員会に、ガーシー氏が出席するとしていた立花氏は「ガーシーが3月まで帰って来ないのは、NHKの郵便法違反を国会で追及するため」と改めて理由を強調。NHK党は、NHKが信書を民間業者に配達させたとして、郵便法違反容疑で警視庁にNHKを刑事告発し、受理されている。
立花氏は、ガーシー氏が国会初質問で「オレも被疑者やがオマエも被疑者だろ」などとNHKの稲葉延雄会長にぶつけ、NHKの郵便法違反を世に知らしめるチャンスだとしていた。ガーシー氏の国会登院問題が過熱する反面、理由のひとつであるNHKの郵便法違反はあまり報じられていないと不満を口にする。
ガーシー氏の国会登院意思は「3月に帰国するというので、ガーシーにNHKの問題を取り上げてほしいと話し、それなら(国会に)出ますとなった」と事情を説明。「あまりに多くのメディアがガーシーを取り上げているが、帰ってくる理由は報じない。急にいきなりガーシーが帰ってきても、何をカットされるかわからない」と、真意が伝わらないことに危機感を抱いている。
帰国後のガーシー氏の身の危険も案じる立花氏は「ガーシーに、帰って来てって言える状況なのかな。どうやっても、こちらも警備費がかかる。警察や刑事事件というよりも、ガーシーの周りにいる危険な人たちのほうが…(危ない)」と話した。