日高屋50周年記念メニューはちゃんぽん 物価高でも「ギョーザ+ビール+中華そばで1000円以内」死守 社長が語る

杉田 康人 杉田 康人
「ハイデイ日高の50年を漢字に例えると?」との問いに、青野敬成代表取締役社長は「人」、神田正代表取締役会長は「情」と回答
「ハイデイ日高の50年を漢字に例えると?」との問いに、青野敬成代表取締役社長は「人」、神田正代表取締役会長は「情」と回答

 「熱烈中華食堂日高屋(日高屋)」を展開するハイデイ日高(さいたま市)は31日、3月1日から日高屋全店で、創業50周年記念の期間限定メニュー「日高ちゃんぽん」(税込690円)を発売すると発表した。

 同社は1973年(昭和48)2月、神田正代表取締役会長(81)が当時の大宮市(現さいたま市)の繁華街・宮町に5坪の店「来来軒」を開店し創業。2002年6月、新宿東口に日高屋の1号店を出店し、グループ全体で438店舗を数える。

 都内で開かれた発表会に出席した青野敬成代表取締役社長(48)は、中華鍋を使った料理が主体の来来軒と、同社が展開していたラーメン中心の店舗「ラーメン館」を〝ちゃんぽん(混ぜ合わせて)〟して誕生したのが現在の主力店舗・日高屋と説明。「日高でちゃんぽん」として、半世紀の節目に日高屋ブランドとしては初のちゃんぽんを出す意義を強調した。

 とんこつベースの魚介系スープに同社として初挑戦したといい、青野氏は「日高屋は老若男女、お酒を飲む方、いろんな方がちゃんぽんして利用してもらっている。〝日高でちゃんぽん〟は新しい命名。新しい日高屋を見せたい。日高でちゃんぽんしようというテーマでやっている」と、記念メニューに込めた思いを語った。

 日高屋は2022年8月に麺類、定食などを10~50円程度値上げしたが、中華そば(税込390円)だけは20年、同一価格を守っている。物価高で再値上げや、中華そばの価格改定の可能性を問われた青野氏は「会社として値上げは待ったなしだと思っているが、年金暮らしのお客さまもいらっしゃる。我々としてはギョーザを食べて、生ビールを飲んで、中華そばを食べて1000円でお釣りがくる(現在税込960円)というのを守っている。値上げしても(1000円以内で)できるように、そこだけは、進退をかけるくらいに慎重にやっていきたい」と述べた。

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