南海キャンディーズ・山里亮太の“青春の味”がいま、よみがえる。山里の母校・関西大学(大阪府吹田市)の正門ほど近くにたたずむ洋食レストラン「GB's CAFE AREA1」では、バターライスをふわふわ卵で包み、デミソースとホワイトソースのWソースをかけた「GBオムライス」をメニューに復活することになった。先日、テレビ番組で紹介され、話題を呼んだ一皿を取材した。
14日に放送されたテレビ朝日系「やぶからディッシュ~いま一番食べたい一皿食べに行きませんか?~」で、山里は〝いま一番食べたい一皿〟として、芸人を志した青春時代を支えた同店のオムライスを選び、卒業以来およそ22年ぶりに来店。思い出のオムライスは既にリニューアルされていたが、特別に当時のオムライスが再現され、山里に提供された。
「泣きそう」と涙腺を緩ましながら、舌鼓を打った山里の姿が放送されると、ネットでは「グッときた」「まさか山ちゃんに泣かされる日が来るとは」「当時のオムライスを再現は激アツ」などの声であふれた。
ロケ当日、山里にオムライスを提供した同店の木村友亮さんは「当時のスタッフの方に電話してレシピを聞いたり、当時の写真を頼りに再現しました」と裏話を明かし、初めて会ったという山里について「テレビでのイメージと違って、ほんとに優しい。『そりゃ、売れるわ』と思いました」と振り返った。
木村さんによると、山里の卒業後、メニューのリニューアルなどに伴い、オムライスにも何度か改良が加えられ、現在のデミソースオムライスにチキンカツが乗ったかたちに。改良以降、当時のオムライスは一度も復刻していなかったという。しかし、放送を視聴してみると「めちゃくちゃいいVTRだった」と感動。問い合わせの電話も多くあったことで「これは復刻させるべきなんじゃないか」と決断した。
記者も「GBオムライス」を用意していただき、実食してみた。率直に、うまい。コクのあるデミソースとまろやかなホワイトソースが絡み合い、一皿で何通りも楽しませてくれる。2種類のソースになることで行程は増えるというが、木村さんは「これだけの反響があれば、仕方ないですね」と笑顔を見せた。
しばらくは現在のオムライスと同様に、960円で提供する予定。売れ行きや状況を考慮し「800円台くらいにできれば」と価格を調整していくことも検討する。大学近くのこの店には、オムライスのほかにも、学生に優しい価格でボリュームのあるメニューがそろっている。木村さんは「アメリカの田舎町に遊びに来たような気持ちで来てくだされば」と来店を心待ちにした。