カニエ・ウェスト(45)が反ユダヤ主義の発言でオーストラリアに入国できない可能性があるという。最近再婚したとされるビアンカ・センソーリの家族が住む同国のメルボルンに行く計画をしているとされるカニエだが、陰謀論者のアレックス・ジョーンズとの対談中、ナチスの指導者アドルフ・ヒトラーを称賛していたことで、入国を拒否されるかもしれないそうだ。
オーストラリアのジェイソン・クレア教育大臣は米ニュース番組『トゥデイ』に「こういった人たちはオーストラリア入国のビザが拒否されています。彼(カニエ)が申請した場合、同じプロセスを踏まなければいけませんし、同じ質問に答えることとなります」と話し、そしてカニエが、「600万人のユダヤ人を殺した人間の大ファン」のようだと続けていた。
一方、同国の自由党党首、ピーター・ダットン氏はラジオ局3AWに、「私に決定権があるなら、良質な人間を迎えたいと思うでしょう」と話し、カニエの入国拒否を仄めかしていた。
そんなカニエの問題発言は昨年のことで、本人は当時こう話していた。
「俺は全ての人間を愛している。ユダヤ人は俺にこうは言わないだろう。『あなたは私たちを愛していい。あなたは私たちが契約の中であなたたちにした行為を愛していい。あなたは私たちがポルノグラフィーに関して押し付けたことを愛していい』とはな。だが、高速道路や俺がミュージシャンとして使用するマイクを発明したこの男(ヒトラー)について、声を大にして、あの人は良いことをしたとはいえない。俺はうんざりだ。その分類にうんざりしている。あらゆる人間はこの世界で何かの価値ある存在だ。特にヒトラーはな」