上方漫才協会大賞新人賞にヨネダ2000 “伝統”上方漫才に“新世代”が新たな1ページ

藤丸 紘生 藤丸 紘生
「上方漫才協会大賞」新人賞を受賞したヨネダ2000・誠(左)と愛(C)第八回上方漫才協会大賞
「上方漫才協会大賞」新人賞を受賞したヨネダ2000・誠(左)と愛(C)第八回上方漫才協会大賞

 お笑いコンビ・ヨネダ2000が9日、大阪・なんばグランド花月で開催された「第八回上方漫才協会大賞」に出演し、新人賞に輝いた。新人賞を女性コンビが受賞するのは史上初の快挙となった。

 新世代の漫才が歴史と伝統の〝上方漫才〟に新たな1ページを刻んだ。新人賞は芸歴8年目以下の若手芸人が対象。今年はヨネダ2000、たくろう、フースーヤ、爛々、ナイチンゲールダンス、令和ロマンの6組がノミネートされ、当日行われたネタバトルの結果、ヨネダ2000が選出された。

 舞台上では受賞決定後もボケまくり、スタイルを崩さなかった2人。しかし、終了後の囲み取材では、愛(26)が「賞をいただいたことが今までなかったので、素直にうれしかった」と話せば、誠(23)も「新人賞の名に恥じないようにこれからもやっていけたら」とコメント。あまりに真面目な回答に2人そろって照れ笑いを浮かべつつ受賞を喜んだ。

 2020年に結成。独自の世界観を突き進むネタで頭角を現し、昨年は「女芸人No.1決定戦 THE W 2022」で準優勝。さらに「M-1グランプリ2022」でも5位に食い込んだ。誠は「結成当時から常に新しいことをやろうと話し合ってきた」と明かし「『何が新しいか?』ということを先輩方を見て学んで、さらに新しいものを作っていけたら」と意気込んだ。

 上方漫才協会の中田カウス会長は、大賞を同じく女性コンビで初めて受賞した天才ピアニストも踏まえて「次の新しい時代を迎えた気がする。今までにないものを見せてくれた」と評価し「つかんだ運を放さないように」と激励。誠は「後輩にも影響を与えられるようにずっと舞台に立ち続けたい」と決意を語っていた。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース