競泳女子で五輪メダルを3つ獲得したベラルーシ出身のアリアクサンドラ・ヘラシメニアさん(36)が、国家安全保障を害する行動を呼びかけたとする罪などでミンスク裁判所から禁錮12年の判決を言い渡された。同国営通信社BelTAが26日に報じた。
ヘラシメニアさんは、ルカシェンコ大統領の再選で不正があったとする抗議への弾圧をきっかけに2020年から亡命しており、今回の審理は欠席していた。ベラルーシ政府は政治的に対立している人物や市民団体、ジャーナリストへの弾圧を続けている。
また、同裁判所はヘラシメニアさんの不動産、車両、4万8700ドル(約650万円)の銀行口座の差し押さえを命じた。
ヘラシメニアさんは、2012年ロンド五輪の50メートル自由形、100メートル自由形で銀メダル、16年のリオ五輪の50メートル自由形では銅メダルを獲得。“美貌のスイマー”としても知られた。