アントニオ・バンデラス 心臓発作で人生観が一変「最高の出来事の一つ」

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 アントニオ・バンデラス(右)
 アントニオ・バンデラス(右)

 俳優のアントニオ・バンデラス(62)にとって、心臓発作は、自分に起こった「最高の出来事の一つ」だったという。2017年、56歳の時に、心筋梗塞を起こして病院に運ばれ、その後冠動脈に3本のステントを埋め込む手術を受けが、今ではその死との遭遇が、人生を良い方向に変えるきっかけになったと信じているそうだ。

 ニューヨーク・ポスト紙のページ・シックス欄に「心臓発作は、おそらくこれまで私の人生の中で起こった最高のものの一つであったと思う。というのも、どうでもいいようなことで、毎日悩んでいたからさ。無意味なことだった。私はいつも(自分が死ぬことを)知っていたけど、今ではそれが手に取るようによくわかる。なぜなら直ぐそこに見てきたから」と語った。

 そして、心臓発作の経験以降、家族や友人、そして演技への愛情を優先し、「以前は重要だと思っていたけれど、実はそうでもなかったもの」から自分を切り離し始めたと続けた。

 そんなバンデラスは以前、『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演した際、ガールフレンドのニコール・キンペルが、症状が出始めた時にアスピリンを与えてくれたことで命を救われたと話していた。

 「私のガールフレンドに頭痛があったとき、家には何もなかったんだ。それで、彼女は鎮痛剤か何かを買いに出かけたんだ。彼女はアスピリンを買ってきた。唯一見つかったのが、一番強い5ミリグラムのものだったんだ」と振り返り「翌朝、自分に症状が出始めて、何が起こっているのかはっきりわかった時、彼女はそのアスピリンを1錠、私の舌の中に入れてくれて、それで私の命を救ってくれた。私は生きるセカンドチャンスを得たんだ」と続けた。

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