コロナ禍で失われた「青春」や「学祭」今から楽しんじゃおう!クラファン通じ支持集まるエンタメイベント

ぽすわんのカノー ぽすわんのカノー

大人の皆さんはコロナ禍が若者の青春に与えた影響について考えたことはあるだろうか?

学生だと、話したい盛りなのにお昼ご飯は黙食。登下校は人数を分散して行い、授業は画面越し。文化祭や学園祭などのこれまで当たり前に行われてきた行事も制限、中止された。学生ならではの友人作りや恋愛にもさぞ支障があったことだろう。

ミュージシャンや芸人も苦しい立場に立たされた。これから頑張ろうと夢に向かって走っていた若手はなおさらだ。彼らがファンを獲得し、認知を高めてゆくためには定期的なライブ活動が欠かせない。イベント規制でその道を閉ざされ、苦境に追いやられる人は筆者の周囲でも大勢いた。

今、そんな若者たちのことを憂い

「過ぎた時間は返ってこないが、若者たちにできる限り青春を感じて欲しい……!」

という思いで立ち上がった大人たちがいる。大阪でイベント制作等を手がける株式会社パルフェだ。

「今、コロナ禍による制限を受けている学生、制限の中で卒業してしまった元学生の方に、なんとか今を楽しんで欲しいと思いライブイベントを企画しました。同じく活動が制限された若手のミュージシャン、芸人等にもスポットを当ています。観客による投票制で、優勝者には賞金5万円が進呈されます」

そう語るのは、同社企画部の山下さん。

SNSを中心に出演者を募集すると、情報は主旨に賛同する人々により大きく拡散。ボーカルスクールの代表兼シンガーや中高生の姉弟バンドといったミュージシャンから、松竹芸能や吉本興業のルーキー芸人までパワフルな出演者たちが集まった。

支援の輪を広げるべく実施したクラウドファウンディングにもそれなりの反響があったようだ。支援を行った50代女性は次のように話す。

「かなり強く制限されているのはニュースなどで知っててんけど、文化祭とかができないのは辛いなぁ。少ない額やけどもらって欲しい。もちろん当日配信も見るでー」(50代女性・飲食店経営)

当初は「大人から若者へ、青春の押し売りみたいになっていたらどうしよう?」という不安があったと話す山下さん。しかし企画を進める中で多くの人の思いに触れ、このイベントを一回こっきりのものではなく、連綿と続くものにしたいという願いが生まれたそうだ。

「本来、学園祭は学生主体で行うもの。今回は弊社が主体になりましたが、今後は枠組みだけを作って、内容は若者たちに自由に企画してもらうような催しもやっていきたいと思っています。大人だから、企業だからできるイベントをしたいと思っています」(山下)

そんな思いの詰まったイベント「ON×楽祭」は来る12月26日に大阪・心斎橋の「Music Club JANUS」で開催される。

「不憫やな」「大人がひと肌脱いだろ」「こんなイベントが全国に広まって欲しい」…きっかけはなんでもいい。一人でも多くの人がこのイベントに関心を持ってくれると幸いだ。

◇   ◇

「ON×楽祭」イベント概要

12月26日(月)

開場 14:30 / 開演 15:00

開場:Music Club JANUS 
大阪市中央区東心斎橋2-4-30-5F

[バンド]THE SOUND STAR / than feat.柾 / さんかくとバツ / ネオンと無重力 / フィラメント / 文庫華博

[シンガー]Yes!佐藤栞 / 生津祐輔

[ダンス]柾 feat.キタ(than)

[芸人]シブオンプ / 国道アリス / だるま唄

イベント公式サイト:https://ongakusai.info/

当日まで応援可能なクラウドファウンディング:https://motion-gallery.net/projects/ongakusai

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